第2話
そして来るとき見た、謎の海域について話し始めた。
「ミッドウェー南方沖で黒い液体がながれており、その液体が。」
「その液体は原油の匂いがした。わたしは北海で石油を掘っていたので、確信があります。」
「というわけでそこから石油を掘って精錬して入れば、石油不足は免れます。」
と言っていたのである。
そこで海軍部長の永野修身が口を開いた。
「そうか。わかった。先遣隊を派遣して確認してみる。」
と言った。
「閣下、失礼します。トラック沖の島に派遣していた先遣隊から、『大規模な鉱山及び港湾施設を発見せり。』との事です。」
「わかった。そうしたら、大本営に直ちに会議の開催を通告しろ。」
〜3日後〜
〜陸軍省〜
「東条閣下!なぜ海軍の要求を呑んだのですか!これでは満足に新中華大陸への輸送もままなりません!」
「構わん。先に制海権を取ってもらわんとおちおち輸送もできん。」
「なぜです閣下!なぜこれまでのように海軍の意見に反対しないのです⁉︎」
「これまでは日本海の制海権はあった!だが今はもうない。敵の潜水艦に出くわしたら20ミリ機銃では倒せん。だからまず最優先で海軍に回すのだ。」
「それでも納得いきません!今新中華大陸の関東軍は困っているはずです。」
「馬鹿者!それはわたしも考えておった。1週間は絶対に持つようにした。」
「さすがは閣下そこまでしていたとは…」
「そして今ある石油を全て使い、12個師団を元昭南市に向かわせろ!」
こうして陸軍でも東南アジアの蹂躙が始まった。




