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第10話

〜ロシア帝国陸軍省〜

パーヴェル1世が率いる帝政ロシアは今回の出来事をイギリスと同じくらい、いやイギリス以上に聞きと感じていた。

なぜなら当時のロシアの政策でどんどん東方へ進んでいたが、その終着点となる太平洋岸の目と鼻の先に自ら我々に喧嘩を売ってくる2流国があったからだ。

ロシアは、当時のヨーロッパから見て遅れていたこともあり、自分をヨーロッパに対してひどく下に見るようにし、また自分より下の者を必要以上に見下す風潮があった。

だが今回はその本来下であるはずのものが自分や、自分よりも大きなものに立ち向かっていくのを不思議がり、また恐怖していた。

その過程で皇帝はひどくかの国を見下すようになり、自分から『日本』ではなく『(マカーキ)』と呼び、参謀がこぞって反対する中独断で陸軍の8割をシルドベリアに派遣した。

「皇帝陛下!ご再考ください!いまこの時イギリスやフランス、ポーランドやオーストリアハンガリー帝国が攻めてきたらどうするのですか!」

「えぇいだまれぇい!猿どもなど私の陸軍が一捻りじゃ!一週間ほどで終わる!まさかヨーロッパ方面の国境守備隊がお前らの責任で居なくなってたりしなければな!」

(皇帝陛下はもし攻め込まれれば我々のせいにするはずだ。)

と参謀連は考えた。

もしまともな人間ならこんな選択はしないだろう。

まずあのインフラのイの文字しかないような劇悪な街道、兵站を考えただけで頭がおかしくなる。

そして向かう先はだだっ広く大量の兵士に化けるかもしれない大地(中国)、

そして海。

そう、海が一番の課題なのだ。

(皇帝陛下は今時期0度を下回る極寒のマミヤ・海峡を渡れというのか…)

と参謀連は全員が思ったが、それを口に出すと不敬罪なので誰も口外出来なかった。

こうして帝政ロシアの長い長い冬が始まることは皇帝は知らなかった(他の者は分かってた)

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