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転校生に百合の花束  作者: 惷霞 愁灯
第二章 成長
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九輪目 入部

京香は、調理室の隅で古都葉と座っていた。見学が古都葉によって強引に過去3回行われたにも関わらず、京香に話しかけてくる者はいなかった。

「葵くんに抜かされちゃったかもねー」

「うるさい。別にいいでしょ」

クスクスと笑う古都葉を見て、なにか言いた気の彼女は、仕方なく葵に目をまわした。すると葵がこちらに向かって来た。

「僕、園芸部に入ることにしたよ!」

「やったぁ~!じゃあ入部届け持ってくるね?」

「ありがとう、古都葉さん」

パタパタと音を立てながら、職員室に向かって行った。

「葵は園芸とかできるの?」

ふいに隣に座っていた京香が話しかけて来た。

「ま、まぁ多少はね」

「ふーん。じゃあ私も入ろうかな」

「え?なんで?今まで見学して来てもはいんなかったのに!?」

「なによ、私が入るのがやなの!?」

「い、いや。嬉しいなぁ……って」

目を背けながら、もしかすると照れながら告げた。その言葉は暫し宙を舞ってから、京香に落ちた。

「お待たせー!入部届け持って来たよ〜!」

勢いよく入ってきた彼女は、2人を見て察した。

「入部届け2枚持って来てよかったぁ」

そのクスクスと笑う顔が、調理室にいる皆に伝染した。そして2人は真っ赤になって俯いた。


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