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転校生に百合の花束  作者: 惷霞 愁灯
第二章 成長
7/32

七輪目 園芸

放課後、調理室______


「普段はここが部室代わりなんだよー。今はお料理研が部員足りなくて、正式に動けないから」

「ここが、部員奪ったって話をよく耳にするわ」

「そんなことないのにねー」

ガララッと横にドアを開くと、中からは和気藹々とした声がとんでいた。

「ちょっとー、そのトマト鍋に入れないでよ!虫に喰われてんじゃん!」

「大丈夫だって!むしろ、こっちの方が美味しいから!」

などと。けれど、古都葉が手をパンパンと二回叩くと、視線が一気に集まる。

「みんなー、こちらが見学希望のお二人さんだよー。といっても京香ちゃんは何回か連れて来てるから知ってると思うけど」

すると辺りの部員達は、「自由に見てってねー」とか「いつもはこんなことしないよー」と笑いながら返事をしてくれた。そんな中、猛スピードで向かってくる者がいた。

「おおおおおおおう!男子部員だぁ!いやー、やっと男子部員だ!よっしゃああああ!俺、【翔】(かける)ってんだよろしくな!」

「ぼ、僕は葵。よろしく……」

「あれ、葵ってお前ウチのクラスの転校生じゃん!?」

「ごめん!もしかしてクラスメイトだった?僕まだクラスみんなの顔、覚えてなくて……」

「まあ転校したてホヤホヤだもんな!そんなことより、俺らの部活にはいる気はねーか?」

「あ……ごめん。まずここって何部?」

恐る恐る聞くと、翔はよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりの顔でこう言った。

「俺らは、我が高校の園芸部だ!」



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