二十七輪目 注目
「ほ、本当に着るの!?」
「だって折角女の子なんだから、可愛くしないと勿体無いでしょ!」
「うぅ……けどこれ、下が……」
「慣れだよ!階段と座る時皺にならない様に気を付ければ!」
「そうなのかなぁ」
※※※
火曜日は、園芸部の活動日である。この日も勿論[女子三人組]はやってくる。三人一緒に。
ドアを開ける音は、三人の挨拶と重なった。翔はこれをいち早く察知した。
「あっおいーーー!よく来てくれたぁ……あれ?なんだその格好」
「あ、あははやっぱ、変だよねぇ」
「変じゃないよぉ、可愛いよ?」
古都葉がそっとフォローする。
「けど、なんで女子の制服着てんだよ。おかしいだろ」
縮こまってる葵を助ける様に、バンと京香が前に出た。
「葵は女の子だから普通のことよ!それに私の彼女を馬鹿にしたら、怒るよ!」
その台詞には、翔だけでなくその場にいた部員全員を驚かせた。そして一斉に寄り、質問の雨が降ってきた。
「なんで!隠してたの?」
「可愛いよ!今度一緒に買い物に行かない?」
「京香さんといつから付き合ってたの!?」
などなど。三人は質問を一つずつ答えていった。その答えに皆は嫌がることなく。女子は可愛がり、翔は重い土を任せたことを謝った。
その後、葵は京香に耳元で
「ね?部活の皆だけでも、教えて良かったでしょ?」
葵は、鼻の奥が痛くなる程に嬉しく、京香にお礼を言った。




