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二十一輪目 父親
プルルルルルと音が、京香の部屋を往復する。山口に繋がろうとしてるこの電話は、スピーカー通話モードになっており、卓袱台の上に置かれ、2人に凝視されてた。
ガチャッ「はい、もしもし」
「あ、もしもし父さん。僕だけど」
「ん?ボクボク詐欺かな?」
「もう父さん違うって、僕だよ!葵だよ!」
「ハハハ。それにしても、葵から電話なんて珍しいな。どうした?何かあったか?」
「大ありだよ!」
「すいません、電話を変わりました。今、えっと。葵くんの彼女の京香です」
「えっ!あっ……そっ、そっかー。良かったな。葵にも彼女が出来たのか。うん。良かったな」
「父さん……もうバレてるから」
「はぁ。……やっぱりいつかはこうなると思っていたんだがなぁ」
「ちゃんと説明して頂けますか?」
少し間があき、スピーカーから葵父の声が流れ始めた。




