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転校生に百合の花束  作者: 惷霞 愁灯
第三章 開花
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十七輪目 告白

意中ではない人と、触れ合うの容易い。それなのに、意識した途端、思い通りに行動出来ない。その状況に置かれているのは、相手ではなく自分だと。京香は再認識した。今まで付き合ってきたイケメンな彼氏は、顔に癒されることはあっても、ドキドキすることなんてなかった。

葵と京香は、中庭端から下駄箱の物陰に移動していた______


「な、なに?京香さん」

「葵。お前は私をどう思ってる?」

「え?急になんで……。ぼ、僕は仲のいい友達だと思ってるけど」

それを聞いた京香は、ハァと息を吐いた。その様子に察せない葵は、あきれられてると勘違いし、慌てふためいている。

「ねえ、葵。私、あなたのことが好きなの」

「え?」


静止が続いた。何故か逆に京香はイライラした。

「返事しっかりしなさいよ!はいなの?いいえなの!?」

「ぼ、僕は。好きとかよく分からないけど。とても嬉しいです。 僕で良ければお願いします」

礼儀正しくペコリと頭を下げた。そして頭を上げ、ニコッと笑った。

京香は今日に至るまで、真の告白を知らなかったのだろう。イケメンに告っては付き合い、別れ。しかし今、全身で喜びを感じ、真の告白というものを知ったのだろう。

一滴の雫が溢れた。

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