表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転校生に百合の花束  作者: 惷霞 愁灯
第三章 開花
15/32

十五輪目 恋心

葵は、食事を済ませると、申し訳なさそうに京香に言った。

「ごめん京香さん。実は僕、午後から予定があって……」

「あ、そうなんだ。わかったよ」

そんなこんなで、2人のデート!?は呆気なく終わりを迎えた。別々に別れる駅まで歩いてる途中は、延々と映画の話をしていた。


※※※


メイド服をクローゼットに綺麗してから畳み、家着に着替えた。そしてそのままスマホを取り出した。勿論、連絡した先は古都葉である。

「なんとか終わったよ……」

「なに?映画見に行ったんじゃないのぉ?そんな疲れるようなことしたの?」

「い!いやしてないし! いや、色々あってさ……」

京香はそのまま、今日の一部始終を話した。

「へぇー!楽しそうでなによりだよぉ」

「そうなんだけどさー。 なんか私、葵に告白されると思ってたんだけどさ。されなかったんだよね」

「相変わらず、自意識過剰だねー」

苦笑いして、会話を続けた。そして電話をするまで、古都葉に言うか悩んでいた事を、言おうと決意した。

「けど、されなかったよ。しかもなんかわたしが逆に意識しちゃったっていうか……」

「え!?ええ!?もしかして? 葵くんに?」

「まだわかんないけど……もしかすると、これがそうなのかも」

言ってて恥ずかしかった。しかし間違ってないというものが心の奥底から湧いてきたのだろう。京香の声は不思議とスラスラ出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ