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転校生に百合の花束  作者: 惷霞 愁灯
第二章 成長
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12/32

十二輪目 服装

送られてきたメールには

「土曜日に、隣町の映画館前のコンビニで待ち合わせ。朝9:30で、お願いします。」

という丁重な文面でこう書かれていた。

「意識し過ぎ 私!只のお出掛けじゃん!」

京香の、家から漏れてそうな音量の独り言。けど、言っていないと自我を保てそうになかった。約束の時間まであと11時間とちょっと。早く寝なきゃと思っていても中々寝付けないでいた。

「明日どんな感じで、葵に会えばいいんだろ」

そんな事をずっと考えていた。



翌朝、コンビニ前______


「全然変じゃないよね。うん。大丈夫。いつも通り」

自分に言いきかせ続けている。そして時たま深呼吸をして、なんとか平静を取り戻した。すると、自分方向に向けられる目線に気がついた。しかも多数の。不思議に思った京香は辺りを見回した。そして後ろを向くと、コンビニにメイド服を着た可愛い女の子がいた。

あ、この子を見てたのかと納得した京香だった。



「私なにやってるのおおおおお!??」

コンビニにいたメイド服の少女は、コンビニ前のガラスに映った京香自身だった。

「まってまって、私なんでメイド服で、葵とのデートにきちゃ……」

自分で発したデートという言葉に、またもや発狂する。荒れ狂う少女に、視線はより一層集まった。

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