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なんでもありな世界、ムークリス

初投稿です、よろしくおねがいします。ぶっちゃけ拙いです


…この世界は本当に「何でもあり」だ

僕みたいな機械技師だっているし、魔術師も、妖術師も、はたまた、恐竜や妖怪の類だって存在する。召喚士と錬金術師のカップルだっているし、魔導士と科学者の兄弟だっている。矛盾してるところもあるけどなぜかそれでもパラドックスみたいなことも起きないし、無駄に円滑に世界が回っていく。それに日々技術は目に見えて進歩していくし、最近は不可能なことが僕の思いつく限りではほとんどない。

・・・でもやっぱり「知恵を持つもの」・・・たとえば人とか、その、知恵を持つものの間の諍いは絶えない。

その諍いが原因で僕は機械技師を志すことになったんだけど、それはまた別のお話。

さて、この世界では複数の「ルール」が存在する、法や、倫理観、本能といったちっぽけな縛りじゃない、君たちでいえば人が何の手助けもなしに空を飛ぶのはおかしいだろう?そんなかんじで重力が存在するんだ。これが一つ目。ただし、君たちの住む地球?というのかな?そこよりはるかに大きい星の上なのに重力は地球の半分だ。僕はこれが不思議でたまらない・・・これについては諸説あるんだけど、「神様のせい」という説があるみたいだね。これはとある理由から信憑性が高いんだけど、それも後で。

次に二つ目、これは命を落としてもまた、新たな命として生まれ変わるということ、その際に、前の自分の記憶や、技術を持つことがあるらしいんだけど、僕はまだであったことはない。因みにそういう人には小さな角があるらしいんだ。そんなわけで彼らは「ニューエイジ」と呼ばれている。これも原理はわかってないんだけど、魔術や魔法の観点からみて命が廻っていることは確実みたい。やっぱりこっちも「神様のせい」にされてる。正直神様がかわいそうだよ・・・。

三つ目、君たちの場合一日は24時間で、昼12時間、夜12時間ぐらいだけど、この世界では一日は36時間、昼が12時間で夜が12時間、残りの時間、それは夕方だ、この世界では夕方が12時間もあるんだ。これもなぜかはよくわかっていない。やっぱりこれも「神様のせい」

他にもたくさんあるんだけど、一番重要な「ルール」それは、『絶対に神様に近づいてはいけない』ということ、そう、この世界には神様が存在することが確認されてる。だから、前の三つの「ルール」の原因、という説の大きな根源だ。

こんな長い前置きをしたけども、そんなに深く考える必要はない。君たちの地球と常識的なことはほぼ一緒だ。「何でもあり」なところ以外は、だけどね。

こんな変な世界で生きる人たちの日常は本当に面白いんだ。

君が、君たちがこの世界を覗くことを楽しめればそれでいい。じゃあ僕はここで、バイバイ。あ、言い忘れてたけど、僕は気弱なただの機械技師さ。この先出会ったらこんな偉そうにものをいうような奴じゃない、ってこと注意してね。じゃあまたね。

_______________________


朝、鳥の声を聴き、ゆっくりと目を覚ます、そこにはいつもと変わらない、そして、すごく暖かいいつもの日常がある。

体を起こしベッドがらもそもそと抜け出す、いつも通り着替え、ベーコンエッグ、パン、サラダの三つからなる朝食を作る。

いつもならこのあたりで目が覚めてくるはずなのだが今日はまだ意識がはっきりとしない。先ほど淹れた紅茶を飲みつつ目を覚まそうと試みる、すこしマシになっただろうか。

昨日は遅い時間まで手紙を書いていたのだ、仕方がない。

朝食を食べれば意識もはっきりするだろう。そう思いながらパンをほおばる。

朝食を食べ終え、洗面所で顔を洗う。

ようやくいつものようなすっきりとした朝だと認識できるほどには頭が回ってきた。

鏡を見ながら彼はこうつぶやく、

「今日も、頑張ろう」

念を押すようにそうつぶやき鏡の前で15~16に見える青年は笑顔を作った。

もうそろそろ朝8時といったところだろうか、少し寝過ごしてしまったようだ。

いつもの作業着に着替え、カバンを持ち、青年は小走りに家を出る。

近所のおばさんの「おや、おはよう」というあいさつに、元気よく返事をし、町の階段を上っていく。これも毎朝の日常の一部だ。

だが、視界の端に、小さな非日常が目に留まる。道の端で少女が泣いている。すぐさま近づき、

「君、どうしたの?」

と声をかける。自分が遅刻しそうだというのにだ。その声をきき少女が顔をあげ、ネズミのおもちゃを見せてくる。

「ねずみさんがね、ねずみさんがね、動かなくなっちゃったの。」

涙ぐむ少女が必死に訴えかける。

「だったらお兄さんが治してあげるよ。かしてごらん?」

少年の優しい声に安心したのか、ネズミのおもちゃを青年に渡す。

「やっぱりギアが外れている…、今ここで治せそうだ」

そうつぶやくとすぐさまその場でカバンから取り出した工具を使い、ものの数秒で治してしまう。そして治したものを少女に返し、

「これで治ったはずだよ」

と慰めるように言う。少女はネズミが動いたことを確認すると笑顔になり、

「お兄ちゃんありがとう!お兄ちゃんはおもちゃのお医者さんなの?」

無邪気に聞いてくる。

「僕はルークス、あの丘の工房で働いている。機械技師さ」

そう言い丘の上の無骨な工房を指す。

「もし何かあったらうちの工房にきてね。サービスするから」

少女に別れを告げ、意気揚々と、丘の上の無骨な工房、イグニスクラフトへと青年はかけていくのだった。


誤字脱字等ございましたら、指摘していただけるとありがたいです。

あと、あまり更新頻度は高くないです

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