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無駄な抵抗

秀樹はクラスで一番体重が重い。

体重は100キロ近くある。

クラスでは、セイウチという、あだ名がつけられている。

太いからといって、いじめられているわけではない。

みんなのマスコット的な存在で親しまれている。

秀樹と違い、井上は中途半端に太っている為みんなに、からかわれ、イジメを受けている。まあ高木ブーと言えばわかりやすいだろう。

給食の時間。

みんながまだ半分も食べてない時、秀樹はもう食べ終えようとしていた。

『秀樹早いなぁ―』

誰かが言った。

『秀樹早い!』

井上も同調し言った。

『お前も早いわ!ボケェ!』

井上は綺麗に給食を平らげていた。井上はやはりクラスのイジメられっ子である。ある日クラスの吉田が秀樹に言った。

『今度お前の家に遊びに行っていい?新作ゲーム買ったんだろ?』

秀樹は快く、いいよと言った。

井上はすかさず『俺も買ったから遊びにおいでよ』と言った。

吉田が言った『お前と遊ぶと俺が変なヤツと思われるやろが!』

井上は、むきになって吉田を指差し言い返した

『変なヤツ』

誰かが言った。

『お前が言うな!』

ある日誰かが言った。

『井上の周りって、ろくなやつが、いねえよなぁ―。変な友達ばかりだよ!』

井上は指差し言い返した

『変な友達』

みんなが言った。

『お前なんか友達ちゃうわ!ただの知り合いや!』

井上は何も言い返せなかった。


そんな井上も中学3年のクラス代えで嫌な奴らと全く別のクラスになった。

ただ秀樹とは同じクラスだった。

『秀樹は俺より太いのにみんなに親しまれてていいよなぁ』

『でも俺もクラス代えで、再起するよ!』

井上はクラス代えを期に心機一転脱いじめられっ子を図ろうとしていた。

『嫌な奴らと離れたのは幸運だったよ。あんな奴ら人間のクズだ!』

秀樹が言った。

『お前が言うな』


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― 新着の感想 ―
[一言] なんだか、可愛そうなだけの物語でした。 でもそんな同情も、人間のクズだ! なんて公然と言ってしまったので、薄らいでしまいます。
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