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王子様は罪作り

「話が長すぎ。つまんないから簡潔に要約してよ」


出来ないんでしょ?

どうせ。


そう言おうと!!!!思ってたのに!!!!


ダンッッ!!!!

床を手で叩いて。


いってぇ!!!!


ってなって気づいた。

手が動く。


気がついたらもう、処刑台の上に居なかった。

パッと王様の姿が見えなくなったから

またループ入りやがった!!くそっ!!

って思ってたけど


冷静になればもう景色から違う。


なんだここ。地下牢?


石造りの床と壁。

質素なベッド。


鉄格子。


縛られていない手。

どことなく湿ってひんやりした空気。


鉄格子の窓から月明かりが差し込んでた。


………不潔じゃ無いのが救い。


ガシャガシャ鉄格子をひとしきりゆすって

錆びてはいないツルツルの手触りに

おそらくは高位貴族なのであろうローザへの

最低限の配慮を感じる。


カツ……カツ……


足音?

やな予感がビンビンする。


エコーがかかった足音が段々近づいてきた。

なにぃ???今度は誰よ。


ウンザリした顔で待ってると、

やたらキラキラしい顔の金髪の男が姿を現した。


脳内が騒がしい。

王子との数々の思い出を勝手に再生しようとしてくる。


うるせえ黙れ。


………頭の中が静かになって

狂おしい程の熱だけが胸に残った。


憂いを帯びた視線が「私」を捉えた。


「…………残念だよ、ローザ。

………こんなことになってしまって」


まだ何か王子は喋ろうとしていたけど

どうでも良すぎてなんも聞いてなかった。

それよりも何??このイケメン。


まつ毛長い。

お肌、ツルツル。

ちょっと伏せた目で苦しそうに話す姿が正直萌える。

ツヤっとした形のいい唇が自嘲気味に歪むのが

大変宜しい。


気づいたらフラフラ引き寄せられるように王子の元に足が進んだ。


王子がそれに気づいたようにふっと視線をあげた瞬間。




ちゅう。




唇が重なり

王子の目が驚愕に見開いた。



次の瞬間、パァン!!!!という破裂音が響いて

頬に熱が走った。


その理由を理解する間もなく

衝撃でよろけた体を筋力で強制的に止めて。


次の瞬間に視界がブレて、王子の体が無様に後方に倒れ込んだ。


足に残る鈍い感触が

王子に、頬に走った衝撃の勢いのまま、

その力を逃さずに

更に回転を加えた回し蹴りを入れたことを伝えてくる。


片足を檻から突き出した姿勢のまま。


…………やっちゃったな⭐︎


と私は笑った。


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