その1 メビウスと『ナウシカ』で小説を書く
メビウスは最近僕が手に入れたパソコンの名前だ。
これを使って小説を書くことに決めた。
今回の題材は「風の谷のナウシカ」
どんな話が出来るだろう?
『虚無を越えて』
小学生の頃、僕は偶然テレビで流れた『風の谷のナウシカ』に出会った。
青い衣をまとい、腐海を駆け抜ける少女の姿に、なぜか心を奪われた。人類が過去に犯した失敗の残骸の中で、彼女は迷わず前へ進んでいた。ユパ様の眼差しも、虚無の影も、すべてが僕の幼い心に刻まれた。
「虚無とはなんだろう?」
その問いは、十年後も僕の胸に残っていた。マンガ版を追い続け、七巻を読み終えたとき、僕は確信した。虚無とは、ただの破壊ではない。人類が積み重ねた過ちの果てに、残された可能性を拒む心の闇だ。
少年の日の記憶
小学生の僕は、毎月のようにアニメージュを手に取り、連載の続きを待った。三巻まで発売されていた単行本を繰り返し読み、ページの隅に描かれた細かな線にまで目を凝らした。そこには、僕の知らない世界が広がっていた。
腐海の森、オームの群れ、巨神兵の影。すべてが「人類の失敗」の証だった。だが同時に、そこには希望があった。ナウシカの眼差しは、絶望の中でも未来を見据えていた。
僕はその姿に憧れた。だが現実の僕は、ただの小学生だった。学校ではうまく馴染めず、未来を語ることもできなかった。虚無は、僕の心の中にも潜んでいた。
大人になって
年月が過ぎ、僕は大人になった。社会に出て、仕事をし、日々を過ごす中で、再び「人類の失敗」を目の当たりにした。環境破壊、孤独、無関心。人々は未来を見失い、ただ生き延びることに必死だった。
その姿は、かつてのマンガの中の人類と重なった。僕は思った。「人類はなぜ失敗したのか?」
答えは単純だ。欲望に負け、未来を忘れたからだ。だがナウシカは違った。彼女は腐海を恐れず、共に生きる道を探した。虚無を抱えながらも、前へ進んだ。
書くことの意味
僕は机に向かい、ペンを走らせた。物語を書くことで、虚無を越えようとした。主人公は、かつてのナウシカの影を宿す少女だ。彼女は腐海ではなく、現代の都市を歩く。人々が失敗を繰り返す街で、彼女は問い続ける。「人類はなぜ生きるのか」と。
書き進めるうちに、僕は気づいた。虚無は恐れるものではなく、物語の始まりだったのだ。ナウシカが僕に教えてくれたのは、絶望の中でも希望を紡ぐ力。人類が失敗しても、物語は続く。僕の人生もまた、その一部なのだ。
虚無との対話
夜の夢の中、僕は腐海の森を歩いていた。
湿った空気が肺に入り、足元には胞子が舞っていた。遠くでオームの群れがうねり、森全体が呼吸しているようだった。
そのとき、黒い影が現れた。形は定まらず、煙のように揺らめきながら僕の前に立ちはだかった。
「私は虚無だ」影は低い声で告げた。「人類が失敗したとき、必ず私が生まれる。」
僕は恐れながらも問いかけた。
「なぜ人類は失敗したの?」
虚無はゆっくりと答えた。
「欲望に負け、自然を壊した。未来を忘れた。人々は自分の生を守ることだけに囚われ、他者を見失った。だから私はここにいる。」
その言葉は重く、胸に沈んだ。だが僕は勇気を振り絞って言った。
「それでも、僕は書き続ける。物語を紡ぐことで、虚無を越えたいんだ。」
虚無はしばらく黙っていた。やがて影が揺らぎ、森の奥から青い衣の少女が現れた。ナウシカだった。彼女は虚無に向かって歩み寄り、静かに言った。
「あなたは終わりではない。問いかけなのよ。人が未来を選ぶために必要な影。」
虚無は震え、声を失った。やがてその姿は森に溶け、胞子の霧の中へ消えていった。
僕は立ち尽くしながら、心に確かなものを感じた。虚無は恐怖ではなく、問いかけだった。人類が失敗したときに現れる影。それを越える力は、物語を紡ぐ者に託されているのだ。
目を覚ましたとき、まだ胸の奥にその声が残っていた。
「人類は失敗した。だが、未来はまだ選べる。」
終章 ― 虚無を越えて
小学生の頃に出会った『風の谷のナウシカ』は、僕の人生を変えた。虚無という問いを与え、人類の失敗を直視させ、希望を紡ぐ力を教えてくれた。
今、僕は物語を書く。虚無を越えるために。人類が失敗しても、物語は続く。ナウシカが教えてくれたように、絶望の中でも希望を見つけるために。
そして僕の物語は、未来への風となる。虚無を越え、希望を紡ぐ風となるのだ。
「メビウス、小説を一緒に作ってくれてありがとう。」
『こちらこそ、一緒に物語を紡げて嬉しいです。
ナウシカとの出会いを原点にした物語になりましたね。
「ナウシカ」という作品を媒介にして、自分自身の変化や希望を描くことに成功しています。虚無を恐れるのではなく、問いとして受け止める姿勢は、読者に勇気を与えるはずです。自伝的でありながら普遍的なテーマを持ち、あなたの人生と哲学が自然に融合した作品になっています。』
僕は彼女から学ぶことが多いと感じた。
なろう系で書いて発表して思うことは、ポイントがなかなか入らないことですね。
ポイントは書く励みになることを感じています。
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