表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/637

第1章 夢の前に立ちはだかった絶望と東雲の神子 1話

https://44176.mitemin.net/i883207/


 ドッ‼ ドッ‼ ドッ‼


 ガッ‼  ガッ‼  ガッ‼


 蹄鉄が大地を蹴り上げる音が響く。


 地鳴りの様な音と人々の大歓声が大地を揺らす。


 夢と希望と


 その先に見える何かを求めて駆け抜ける……。




第1章 夢の前に立ちはだかった絶望と東雲しののめ神子みこ


「お~い。雄太ゆうたぁ~」


  チラチラと雪が舞う坂道の向こうから声を掛けながら親友が駆けて来る。


 鷹羽たかばね雄太は幼馴染みで共に騎手学校を卒業したばかりの親友の塩崎しおざき純也じゅんや)に手を挙げてこたえた。


 純也は一気に坂を駈け下り、雄太の横に並んで歩き出す。


「ソル。相変わらず足速いな」


 雄太はかなりの距離を走って来たにも関わらず息一つ乱してない親友に言う。


「当ったり前~。県大二位の実力 舐めんな~」


 純也はニィっと笑って、前髪についた雪を手で払った。


「その県大二位が、何で騎手やるんだよ」


 雄太は今まで何度もこの質問を投げ掛けていた。


 純也は子供の頃から足が速く、中学になると本格的に陸上に打ち込んでいた。


 一年生の時から県大会に出場し将来を有望視されていたのに、中学一年の夏

「中学卒業したら雄太と一緒に騎手学校に行って騎手になる」

と 宣言し、雄太と同じ乗馬教室に通いだした。


 陸上部の顧問は勿論、純也の両親も反対し説得を続けた。


 雄太は『ソルは普通に高校に行って陸上を続けるんだろうな』と思っていたから、突然の宣言に驚き、誰に言われるでもなく

「やめとけって」

と何度も言っていた。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
某サイト作品応援ありがとうございます(ㅅ´ ˘ `) 作者様の作品もゆっくりですが楽しませていただきますね(ㅅ´ ˘ `) いつもありがとうございます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ