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昼と夜の交わり  作者: 泡沫
夜の3大組織
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ただ日常を守ることが

 多くの人が当然と考えている社会の裏で、夜の住人と呼ばれる人たちが暗躍している。


 彼らは当然ながら一枚岩でなく、それぞれが、それぞれの目的で持って暮らしている。

 ただし、彼らの一つの目的は、彼らの居場所を守ることだ。その目的は、殆ど共通していて、その為ならば、彼らは共闘だってする。

 多くの住人は昼の人々に気づかれたくはない。差別と偏見に侵されてきた住人たちは、ただ、平穏な日常を求めているのだ。それは、昼の住人ならばほとんどの人が当たり前のように享受しているであろうただの日常で。



 現在の夜には大きく三つの組織が台頭している。


 最も歴史が長い組織が政府に最も近い「特殊夜間諜報情報局」、

 民間企業である「要人警護社」、

 そして、犯罪組織である「マフィア」だ。


 「マフィア」は、元々大きな犯罪組織であったが、実際には本格的に夜の住人が関わっていたわけではなかった。


 夜の住人といっても、いくつか種類がある。


 まずは、凶悪な犯罪を起こしたり、犯罪組織に入った犯罪者に限りなく近い者たち。彼らは好んで非合法の社会に飛び込んだ者たちだ。

 そして、生まれながらに、他の人とは違ったものたち。彼らは生まれながらに人間でなかったり、他とは異なる能力を持っていたりする。憲法零条に照らし合わせて、人間でない、国民でないとされた者たちだ。彼らの多くはスカウトされて保護されていることが多い。夜の住人になることは彼らの身を守ることでもあるのだ。その他には家系だったり、野良の能力者・人外などがいたりするが、大まかにはこのようなものだ。




 元々、マフィアという犯罪組織は、進んで夜の住人になった者たち、すなわち、人間の犯罪者たちの集団だった。だからこそ、能力者等はおらず、非合法で夜の組織とみなされて見逃されてはいたものの、飽くまで、昼の犯罪組織と変わらないものだった。ただ犯罪のレベルが凶悪なだけの集団だった。


 だが、数年前に首領が代わり、マフィアは能力者を要する集団になった。

 犯罪組織である以上、当然悪事にも手を染めているが、夜の出来事が昼に露呈しないように制御する役割を担う組織に変化した。以降、夜の三大組織の一角を占める大きな組織となったが、この代替わりには不可解な点が多く、何より、古くからのマフィアを大切にする派閥も残っている。現首領の代替わりや派閥等への対応は未知だ。



 政府・民間・裏社会のそれぞれに根を張る組織が台頭することによって安定感が増した。しかしながら、それは国内に限られている。彼らはこれから来る波乱に対して備えをしなければならない。


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