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プロローグ
-----廣瀬 良恵 警視庁捜査一課所属 齢 二十九
私には
正義を全うするために警察に入り、
真実を追求するために事件と容疑者に向き合ってきた
という自負がある。
刑事で犯罪者と闘っている父親を尊敬している。
だから、私は日々、殺人犯と向き合って正義を全うしている。
女だからって舐められようとも、実力で認めさせてきた。
何より、殺人は最も犯してはならない犯罪だ。
どんなことがあろうとも、人を殺してはいけない。
なぜなら彼らの未来の可能性を奪うことになるから。
そして殺した本人も苦しいはずだから。
そして、真実を追求すべきだ。
なぜなら、真実を知ることこそ遺族へ供養だからだ。
そうすることによって、人は正しく裁かれる。
私は信念を持って仕事をしてきた。
しかし、今その信念が揺らいでいる。
たった一人の少年の前で。
<次回> 「一家惨殺事件1」 7月1日投稿予定




