蛙大海を知る3
水島は流石にマシンガンの音に驚いたようだ。
その隙をついて私は持っていた武器で相手を峰打ちし、姐さんたちが見えないところへ飛ばした。
建物の外に出てしまったが、うまく受け身は取ったようで、立ち上がる様子が見えた。
そろそろ片付けてしまわないとどやされてしまうので、一気に終わらせようと思う。
相手が立ち上がって木刀を振る。
私はそれを避けて背後にまわり、後ろからもう一度立ち上がれる程度で蹴り飛ばす。
そしてもう一度向かってきたところで、刀を蹴り飛ばし股間に一撃入れる。これは立ち上がるのがきついだろう。
その状況ですかさず右肩を折り、左足を折る。
痛みに叫び声をあげている彼の目を覗き込む。完全に心を折れてはいないようだ。
でも、諦めがみえる、あと一息だ。
煩いので顎を外す。叫び声がなくなるわけじゃないけれど、言葉にならないだけマシだろう。
涙が出てきて、命乞いをするような目になる。むしろ一思いに殺してほしいという懇願かもしれないが。
絶望している。
しかし、まだ、自分以外に期待をしているように見える。
ならば、最後に完全に絶望させるには、答えは一つ。
私は刃を彼の首筋に当てて、引き摺って中に運び込む。
そして、彼の仲間の様子を見せつける。
涙ながらに声にならない悲鳴をあげる男。
失禁して絶望している男。
そして、自分。
三者三様に打ちのめされた惨状を理解してしまった。
この時、彼の目は完全に絶望に染まった。
「お待たせしました。」
私は、姐さんと渓さんに挨拶をした。
<次回>「黒幕」6月13日投稿予定




