表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
昼と夜の交わり  作者: 泡沫
昼に生きる夜の蝶
10/63

狩人の嗜み


 私は水島の攻撃を避け続けながら、姐さんや渓さんを見ていた。


 彼らの方が経験も能力も上なので少しでも学べることがないのか探すのだ。

 "見て学べ"と言うだろう?あと、"技は盗め"だったか?



 渓さんはやはり、服装や調度のセンスが気になっていたようで、グサグサと責めている。

 相手が動けなくなってからも批判は止まることを知らず相手の心を折っていく。


 さらに肩を折り、痛みに叫び声をあげている男を見ながら恍惚とした笑みを浮かべている。釣りあがった唇を見ていると流石に標的さんに同情したくなる。だから甘いと言われてしまうんだな。


 叫び声が聞こえないのは快適だ。私の相手も渓さんの標的がやられたことに気づいていない。

 これは恐らくは渓さんの能力とかによるものだと思うのだが、詳しくは知らない。


 渓さんは不快でしかない悲鳴を聞いているはずなんだが...。私だったら耳を塞ぐのに、彼はそんな素振りを見せない。我慢強いと最初は思った。

 だけど渓さんは嬉々としてそれを聞いている節がある。

 それを悟ったとき、私は怖いので敵にまわしたくないと思った。



 姐さんは武器を使った戦闘が得意なはずだが、武器を使うまでもなく相手を翻弄していた。

 動けなくして渓さんの標的の様子も見せつけて心を折りにいっている。相手を武器の方へ追いやっていることから、武器を使わせてそれすら弾き、完全に敵わないと思わせる心算だろう。




 そう考えながら観察していると、姐さんに睨まれた。どうやらバレていたようだ。


 ちょっと気まずい。


 ちゃんと仕事をしようと私も相手を見る。

 先程から攻撃を避け続けているが相手の心が折れる様子もない。少し焦っている程度だ。周りを見る余裕もないのか渓さんの標的の様子に気付いていないようだ。





 今回の"心を折る"というのは姐さんの思いつきであくまで()()だ。


 ただ仕事をしてもつまらないからルールを決めたということだ。


 だから失敗しても実害はない。


 けれど、実際に心を折ることが仕事の達成条件になることもある。

 これは丁度いい練習台なのだ。







 だから、簡単に狂ってくれるなよ。



 どう調理しようか。




 私は獲物をみて舌舐めずりした。


<次回> 「蛙大海を知る2」6月11日投稿予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

関連小説


日時不明

「人魚の愛」

清水蓮日向浩輔が登場。


2008年4月3日

「すべてはあの桜花のせい」

瀬川悠凩緋彩糸瀬和馬龍崎美琴園咲霞清水涼などが登場。


2014年12月25日@特諜局

第2篇「たとえロマンチックじゃなくても…」

清水玲日向浩輔ほか特諜局の面々が登場。


2014年12月30日@要人警護社

第7篇「要人警護社の年越し(壱)」

瀬川悠凩緋彩風見紫樹遠山雛タチバナほか要人警護社の面々が登場。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ