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幕間:(PL-1:PC-ジジイ)

 はい、オマケですね。


 リプレイとかなんてレベルじゃなく一場面です。


 これはマズイな。


 わしは私物を隠したところまで力の入らない右脚を引きずって移動している。



 これは10分ぐらい少し前のこと、いつものように帰宅するわしが駅舎を出て人が徐々に減っていき近くには誰もいなくなった頃、そもそものきっかけとなった脇に逸れる路地裏の近くまで来た頃だった。

 聞き覚えのある展開に、今度は誰かが襲われているのだと判断した。


 自分の想像が外れていることを願いながら、わしは薄暗くなり始めた奥へと進む。

 頭の中は、正解だった場合の対応の仕方だ。チームメイトからは、異常があればすぐに連絡をするように念押しをされていたが、正直あの子たちの誰にも譜衣(ふい)ことリップの中の人がわしだなんて伝えてないし知られたくない。イタイどころかキモイだろ。


 あ。


 まだ二・三回だがチームの"駆除場面"を見た事があるので、"空鬼"の特徴の幾つかを知っている。食後の直後だ。どうやったのかは解らないが子供の体が中に吸い込まれていくのが見えた。

 早い段階で助ける必要があるが姿を一度譜衣になって呼ぶのだが、呼んだ後来るまでの間わしはどの状態でも待機しててはおかしかるう。本来の姿ではまずいし、かといってマッパの譜衣で変に思われるだろうし、衣装は魔力で顕現できるからとリップ単独で闘うなんてまだお許しが出てないし実力不足だ。


 だが、ときとして男にはやらねば行けないときもあるのだ、それが今だとわしは自分に言い聞かせる。


 まさかマッパで闘うわけにもいかず力んでみても、見習いのわしにできることと言ったら少ない。

 まだ非戦闘員のリップに教えられ、本来の姿でもできることは、逃げ足と防御に重点を置いた軽い身体強化と目撃者から姿を見誤らせる認識阻害(へんそう)だ。

 わしは日曜朝のヒーロー番組で見たことのあるような若者になったつもりで、手にしていた鞄を地に置くと60前のやさぐれ老人とは思えない脚力で駆け出した。



 結論から言おう。蹴りだけで勝った。ほぼ無傷だった。



 忘れてたのは譜衣と比べ、腕力と脚力もあり手足は長いのだが、年齢と生活習慣からくるスタミナ不足で今は息が…何というか、苦しい。想像でしかないが相手も捕食直後で獲物からマナも充分に確保できてなかったのだろうか硬直した状態で、基本値の違いからわしの体力強化で何とかなったようだ。


 空鬼が黒い粒子になって消え中から気を失ったです女の子が現れた。

 もし意識があれば、わしの姿を見られるかもと心配して変装までしたのに取り越し苦労で済んで良かった。


 このままに放置するわけにも行かないなと抱き上げて一歩踏み出そうとしたところ、わしの足かつった。女の子を取り落とすこともできず、その場でしばらく立ったままでいた。無我夢中だった救出する時間よりも長く感じ、痛みを堪えながら路地を抜け出すと、街灯で明るい。都合のいいのか悪いのか人目はなく不審者に見られることも、誰かに補助を依頼することもできそうにない。

 女の子を静かに降ろすと見たことがあった子供だ。降ろすときに少し薄目を開けたが直ぐに閉じて、また脱力した。


 帰り道にある中に入ったことのない前を通るだけのサンドイッチ屋でガラス越しに見かける子供だ。店主か店員か分からない男女にカウンター内でよく抱き上げられていたから店の子の可能性が高い。容姿の特徴からも間違いないだろう。


 わしは自分の私物と女の子の持ち物だろう塾カバンを取りにまだ痛みの残る脚で戻った。



「ご主人、悪いがこのカバンはこちらのお子さんのかと思うのだが」

 カウンター内に男女二人いて赤ん坊を連れた男に接客中だったのだか声をかけた。


 店主と名乗った男が、カバンを確認するとすぐに飛び出していった。



 男にした説明は、こうだ。


 この住宅街の駅寄りに少し行った角で、薄暗い中子供を抱いた若者に声をかけられて驚きながら事情を聞くと、暴漢に襲われていた子供を助けたはいいけど、気を失っていて身元がわからず保護者に連絡を取れないし、これから大事な予定があってどうしていいか分からなくてと途方に暮れていた。

 子供の顔を見ると、見覚えがあったので、わしがあとを引き受けたものの、抱き上げて移動していたら途中で足が腓帰りしてまともに歩けなくなりここのすぐ近くだったので仕方なくその場に置いてきた。念の為だがこのカバンの持ち主はここの子供で間違いないか確認して下さいとだ。

 違っていたら、この先の交番へ代わりに駆け込んでもらえないかと付け加えた。



 直ぐに子供に呼びかけながら抱えて帰ってきた。どうやら、間違いなかったようで取込み中だし痛みも幾分か癒えてきたから、わしは店を後にした。

 少し離れて見た看板には『チベたんサンドの店』とあり、男が女の子を『チベたん』と呼んでいたので娘の愛称を店名にしたんだと確信をし、親子が独特の目つきでキツネ目なのは、なにかの作為を感じていた。



 自宅へ帰り、体調不良を訴えて当番の家政婦さんに今日のパトロールはお休みするとチームに伝えてもらった。


 読んで頂き、感謝します。



 店内にいた、赤ん坊と男は"アイ"と"ヤブ"と名前があります。この先でも出てくるかも知れません。


 ちなみに、英語名で『tibetan sand fox』と言えば、あのキツネですよね。そこでサンドイッチ専門店『チベたんサンドの店』を考えました。



 自粛した、帰宅しての一場面。はい、ただのエロジジイです。

巴把「ただいまー」

諸護「ちっ、・・・・・」

巴把「・・・・すみませんが、ちょっとお願いしたいことがありまして」

諸護「(ぶいっ)」

巴把「・・・脚を痛めちゃいましてねぇー」

諸護「・・・・・・」

巴把「・・・・・・」(やっぱ塩対応だったか)

譜衣「ちょこっとお願いなのー」

諸護「はいっ、なんなりと」

譜衣「あんよ痛いのー」(やっぱ対応変わったよ)

諸護「それはタイヘンですぅ。さぁさぁ、こちらへ」

譜衣「あいっー」(わしが給料出してるんじゃないから我慢するしかないのか)

諸護「ちょっと失礼して、抱っこさせていただきますね」

譜衣「あいっー」(掌返すどころの対応の違いなんてものじゃないな)

諸護「よいしょっと。お召し物を替えさせていただきますね。(ぐへへへへ)」

譜衣「あいっー、今日お休みしたいのー」(ヘンタイ女の配下もヘンタイ女だ。だが胸のクッションに罪はない)

諸護「はい、畏まりました。お休みになると伝えておきますね」

譜衣「あいっー、お風呂いっしょにはいりゅたいのー」(役得役得、大人のお姉さんとまっぱのおつきあいだ)

諸護「はいっ、よろこんで。(げへへへへ)」(役得役得、ちびっこに罪はない)

 ~お風呂シーンは割愛~


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