はい
今回でイントロダクションを終わります。
一気に(設定を)喋り、変態女はズズズとお茶をすすった。男は音たてんじゃねえよと思った。
あ。変態女改め女変質者だ。字数が増えて昇格だぞ。
肝心なトコをすっ飛ばした形だが、男の掌に収まっている石のことも聞けた。旧家凄いとしか言いようがない。
なんのこっちゃわからん?
マナの少ない環境でも少女を魔女へ覚醒させる事が旧家に伝わる秘術で作られたマテリアルを使うことで条件付きだが可能となったのだ。そのマテリアルをオーブと呼び、条件に人とオーブの相性を求められる。提供された数は多くない。
そして男はコレから自分の時間が少くなくなることにため息をついた。
ああ、まわりくどいか。
少女はオーブと相性さえ良ければ、満5歳を迎えていれば魔女となる。遠回しにだが前述に擬え、初潮を迎えると徐々に魔力が落ちてゆき、処女・懐妊などでガクッと下がるのだ。
オーブには適正年齢前で相性が合えば見習いとする機能があり、今回意図せぬパターンで誤動作が起こり、DT60未満の魔法使い候補が魔女見習い(4歳相当)としてオーブとペアリングされてしまった。
この場は双方、やるせない心をぐっとこらえ苦笑いにしかならないが笑うしかない。笑ったとしても、もうどうにもならないが。
この日より、男の生活が一変した。
魔女の補助集団の一つで諸護 衆と呼ばれているメイド姿の女性が3交代の家政婦としてフォローに入ってくれる。
男はオーブの扱い方を教わり、普段は本来の姿で過ごし職場から定時に出て帰宅すると、4歳児の姿となり家政婦さんの手を借りて少し離れたところの私立幼稚園児の制服に着替え、自宅を飛び出すとあの少女達と待ち合わせの場所へと駆け出す。
一際成長の少女に飛びつくと名乗りをあげた。
「おねーしゃまがたお待たせいたしゅましゅた。藍創 譜衣ことエルダー☆リップ、ただいま参上でしゅう」
中の人はいたって大人口調のつもりなのであるが、行動も言動も体に引っ張られていることに気づくのはもう少し未来の話し。
新たなメンバーを迎えた"チーム・エルダーウイッチ"は、小さな見習い魔女を取り囲んでワシャワシャと歓迎した。
読んで頂き、感謝します。
以上、イントロダクションでした。
時期的にか周囲の環境的にモチベーションがだだ下がりですのでひとまずこれにて。