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「はじめまして、藍創(あいそう) 巴把(はわ)さま」


 変態女は出来る女の仮面を被り、自分は"内新穂(ないあらほ) 姪甫(てつほ)"と名乗った。


 男の自宅前へと車が到着し、目立つ車はどこかへ移動し、変態女に抱えられるように手を引かれて自宅の居間に移動した。


「それで、わしは元に戻れるのか」

 意に反する女装をさせられた男は目の前の変態女を睨付けた。


「前例は殆どなくて確定ではありませんがいくつか条件がそろい段階を踏めば、かなぁーなんて」

 キャラが変わったのをツッコミ入れる間もなくキッチンからメイドがお茶を運んできた。。


「どうぞ」

「あっ、ども」

「粗茶ですが」

「ぶっ、おまえが言うなっ」

「すいません」


 男は機嫌が悪い。ナゼに女装をさせられねばならぬのかと。


 男の体躯はスマホ少女よりも小さくなっていた。


 それに加えて、湯飲みを持とうとすると掌の内側に直径数センチはある平たい石が張り付いていて持ちにくい。この石、あのスマホ少女がスマホに重ねて持っていたものだ。あのときスマホは大人の手の中でキャッチしていたから体は縮んだがちゃんと保持していた。押し倒された形になったが、礼と謝罪を込めた言葉と共にどいた少女にスマホは返せたのだが、重ねて持っていたこの石だけが男の掌に吸い付いたように張り付き取れなくなってしまっていた。

 湯飲みにカッンと音をさせて改めて反対側の手で持ち直しくぴっと口にする。


 徐ろにメイドが何年も使っていなかった姿見を出してきた。


 鏡の中にはカワイイ小さな女の子がいた。


 固まる男。いや幼女。



 変態女は、男の知らない情報をイロイロと説明を重ねていった。


 世界にはマナという現代科学で計測できないエネルギーがあること。


 男の30歳DT魔法使い伝説は、必ずではないがマナの濃い世界では起こりえることだがこの世界ではマナがすくなくてまず起こらない。

 女には、5歳と7歳前後に近いことが起こる。


 世界は主軸からif条件で分岐していく並列世界が数え切れないほどあり、並列世界もマナを分ける形で分岐をし主軸から大きく離れるとかif分岐古いとマナ保有量が減っていきその世界を存在させなくなる。


 空鬼とは、異なる並列世界間を転移してきてマナ不足を起こした魔法使いのなれの果ての姿である。異界転移を行ったもののその世界のマナが少なく自前の生命力由来のマナ(オド)を殆ど使い切り自我を失った上、中身が空洞となり自己維持のためオドを多く保有する子供達を内部に取り込み糧としたら、満たされたオドで時折基となった自我を取り戻すこともある。取り込まれた子供達はオドを吸い取られたあとミイラ化した状態で排泄される。もし救出する場合は、お早めに。


 あの少女たちは空鬼を討伐する、魔法少女で、変態女は魔法少女のサポートを行っていると。



「それで、わしの今の状態はどういうことなのか教えて欲しい」


「幾つかの複合したといいますか、偶然が重なったと言いますか・・・テヘ」

 変態女がテヘペロをしたが男にそれを理解する属性も知識もなかったから、だだ不快感を高めてしまうことになった。


 変態女は、問に対してまだ背景説明を続け女が口にした内容に男は少し興味を持ったのか、黙って聞いていた。


 男30歳DT魔法使い伝説は続きがあって、男は30年周期で魔法使いになることがあるという。ただしマナが充分あればである。


 女の場合は、5歳・7歳説が有力だが、初潮が始まるまで説、処女巫女説などあるがマナ濃度が低い環境ではまず顕現せずに未だ特定されていない。


 少女には同年代の少年よりも高いオドを持つ者が確認されていて、空鬼のターゲットとなることが多くあった。そして空鬼は世界のマナを消費するばかりで世界の崩壊を進めるだけの害でしかない。これに対応するため幾つもの方法を試されたが、結果的に少女自身が自衛出来ることが最良とされるが現実的でない。なにしろ非力の枠を越えられない幼い者達だ。


 ここに複数の旧家を統べる代表から案が出された。ここまで語る変態女の拳はぐっと握られたのを男は見てしまった。


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