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第2章 11「本当のクリア条件」

 あれから次から次に木の巨人が出てくる。

 もう十体くらい倒しただろうか。

 魔力の代わりに体力を消費する炎のせいで限界も近い。

「ユニア、木の巨人がキリがないんだけど」

 倒した後、出てくるまでのインターバルでユニアと会話する。

「おかしいですね」

 顎に手を当てユニアが何か考えている。

「他に何か弱点があるはず…」

 そうでもなければ無限発生なんて納得がいかない。

「そいえばさっきから木の巨人って同じ方向から来てません?」

 倒すので夢中で気がつかなかったが、ずっと定位置に隠れていたクランはそのことに気がついたらしい。

「ユニアちょっとお願い」

「え?何を?…ってちょっとマサキ様‼︎」

 先程から同じ方向から出て来ている。

 クランのその言葉を頼りにクランが言った方向に剣を炎で加速し、飛んでいく。

「おっと…」

 木の巨人が生成されている地点にたどり着いたらしい、一際大きな木から巨人達は分離してそのまま歩き出していた。

「じゃあこれかな?」

 一人だとわかっていても呟いてしまう。

 この巨木が元凶ならばこいつを斬ってしまえばきっと終わりだろう。

 身体が怠く、風邪を引いたみたいだ。

 もうあまり考えたくない。

「ああああ‼︎」

 巨木の上まで上がり、刃を炎で拡張する。

 落下を重力に任せ一刀両断する。

 大樹は真ん中が焼け焦げてパッカリ開いていた。

「終わったかな…」

 周りが光に包まれ、先程までいたはずなのてすごく昔にいたように感じる法律部の部屋に戻ってきた。

 周りを見渡すとユニアとクランも無事に脱出できたらしい。

「お疲れ様です!」

 クランは直角に腰を折り曲げそう言った。

「いやいやそんな」

「そんなことよりダンジョンボックスを開けてしまいましょう」

「そうだったね」

 ユニアに促され箱を開けた。

 中には予想していたより薄い本がちょこんと置いてあった。

「これが法書?」

「多分そうです」

 本をペラペラめくると一ページに一つの法律が書いてあるようだ。

 しかしあまり詳細は記されておらず、かなりザックリ記されている。

「じゃあとりあえずどうすればいいんだろ?」

 法律を変えるのはいいがそのやり方に関しては全く知識がない。

「追加すればいいんじゃないですか?」

「ああ、なるほど」

 クランのアドバイスから近くにあったペンを使い『処刑を禁ずる』と裏表紙に書いてみた。

「こんなんでどうかな?」

「まぁ一応、魔王様が決めた法律は絶対なので効力はあると思います」

「そっか。なら良かった」

 安心したらドッと疲れが襲いかけてきた。

「今日はもう遅いし寝ようかな」

「そうですね…私も疲れました」

「じゃあ私も今日はもう帰りますね」

 クランはそう言って帰ろうとした。

 しかし夜はもう深夜十二時を回っている。

 そんな時間に女の子を一人で歩かせていいものなのだろうか。

 女性経験が著しく乏しい俺にはわからなかった。

「ユニア、クランを泊めてあげることは可能?」

「そりゃこの城をとてつもなく大きいですので全然問題はありませんが…」

「じゃあ夜も遅いし今日は泊まってけば?」

 何の悪気もなく言ったその一言の後、女性陣二人は驚愕の表情でこちらを見ていた。

「いや、なんていうか…こんな時間に女の子を一人で帰らせるのもなあって思ったんだよね」

 恐らく誤解を招いたと思われるので先に弁明しておく。

「確かに一理ありますね」

 ユニアは俺の意見に納得してくれたらしい。

「魔王様の誘いですもんね。じゃあ…お言葉に甘えて」

 クランはモジモジしながらそう言った。

 この子はまだ何かしらの誤解をしていそうだ。

「じゃあ、おやすみ」

 ユニアがクランを部屋に案内すると言っていたので先に自室で休むことにした。

 体力の限界で早く部屋に帰らないと二人の前で倒れそうだったからだ。

 自室のベッドに倒れ込みそのままいつのまにか眠りについていた。

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