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第7章 48「狙われてるは俺の剣」

 その後、俺たちは二人でシグマの山小屋まで戻った。

 ユニアも落ち着きを取り戻しいつも通りだった。

「あ、戻りましたか」

 ニーナが俺たちを出迎える。すぐさまイスに誘導され、大人しく従う。

「マサキ。今から私のこれはあくまで私の考えなのですが……」

 ニーナは珍しく自分の考えに自信がないのか、言うのを戸惑っている。

「当分の間、私たちはこの国から離れるべきです」

 ニーナに言うことがいきなりすぎて今戻ってきたばかりの俺とユニアは呆然としてしまった。

「理由は?」

「シグマの話では今この国はエルフと魔族の郷以外は全て、ガルガレドとかいうやつの支配下にあるそうです」

 それはユニアが飛び出していく前にシグマから聞いている。だが、それならばこのエルフの郷は安全なのでは?

「この先、あのガルガレドとは必ず戦うことになります。今の私たちの戦力では一カ国を相手に喧嘩はできません」

 確かに話し合いで解決できる相手ではなさそうだが……

「マサキくん。ガルガレドの目的は君の炎の神剣なんだよ」

 悩む俺にシグマが助け舟を出した。

「炎の神剣?なぜ……って、あぁそうか」

 炎の神剣は魔王の証だ。今偉そうにしているであろうガルガレドはそれを持っていない。つまり正式に魔王ではないということだ。

 ならば確かに炎の神剣を狙ってくるのは当然といえば当然だ。

「ここにいては危険です。今は一度ルナラナにでも身を隠して戦いに備えるべきです」

 ニーナの言うことはわかる。でも……

「でもそしたらドュラルートさんがエレクスタルに……」

 懸賞首の俺を狙うエレクスタル。ハンヌが俺を庇ってると知ったら、それはそれで戦争になりそうだ。

「大丈夫です。それなら私が……」

 そこまでニーナが口にしたところでシグマが割って入った。

「わかった。じゃあ、こうしよう。マサキくんはとりあえずエルフの郷に残りなさい。君の安全はこのシグマとエルフの長、ハンヌが保証する」

「ハンヌさんが?」

 そう聞くとシグマはコクリと頷いた。

「んで、ニーナちゃんだっけ?君は一度国を出るといい」

「でも!マサキが……」

「言ったろ?彼の安全は我々が保証するさ。君にはやらないといけないことがあるんだろ?」

 そう聞かれるとニーナは頷いた。

「やらないといけないこと?」

「ルナラナとプライア、ドラッドへの応援要請。あとはマメ五号の作成です」

「ルナラナはなんか大丈夫そうだけど、プライアとドラッドって大丈夫なの?」

「えぇ、なんとか……プライアはともかくドラッドは来てもらえると思います。なんと言っても商売相手ですから」

 ニーナがそう言うならそうなのだろう。

「マメ五号っていうのは?」

「それは秘密です」

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