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第7章 41「寝て起きて逃走中」

 ドタドタと騒がしい足音がいくつも聞こえる。

 体が定期的なリズムで上下に揺れるのを感じる。

「初めてマサキがチビでよかったと思ったわ」

「そんなことを言ってはあとでマサキに怒られますよ」

 会話が聞こえる。

 ゆっくりと目を開けるとベッドで眠りについていたはずの俺は背負われ、運ばれている。

「あれ?何やってんすか?」

 俺のことを背負っている飛鬼にそんなことを尋ねる。

「お?マサキ、やっと起きたか」

「あ、マサキ様。おはようございます」

 周りを見渡すといるのはユニア、ニーナ、飛鬼、ユウラ、ロウネの五人。

 未だ状況が理解できず、もう一度尋ねる。

「なんで俺はおぶられてるんです?」

「お前が全然起きねぇからだよ」

 呆れるようにそう言う飛鬼は足を止めようとしない。一体なぜみんながそんなに焦っているのか、やはりわからない。

「いたぞぉ!」

 後ろから叫び声が聞こえ、振り返ってみるとよく見かける軍の兵士と思われる人がそこにいた。

 彼が指差しているのはどう見ても俺たちだった。

「やべ!見つかった‼︎ユウラ、窓!」

「うっす!」

 ユウラは自身の拳でガラスと思われる素材でできた窓を壊した。

「え、ちょ!」

 俺の言葉など聞かず、ユニアたちは次々その窓へ飛び込んでいった。

「待って待って待って待って待って待ってってばあああああああ‼︎」

 もちろん飛鬼に背負われた俺も例外では無い。

「っるせぇ!」

 飛鬼が振り返って怒鳴ってくる。

「仕方ないじゃ無いですかあああああああ!」

「バカ!お前、首を絞めんじゃねぇ‼︎」

 俺は飛鬼にしっかりとしがみついた。

「飛鬼さん!」

「あ、あぁ」

 次の瞬間、下から巻き起こった風により俺たちの体は一瞬ボフッと浮き、そのまま着地した。

「よし!逃げっぞ!」

 逃げる?何から?どこへ?なぜ?

 疑問は多いが、今は飛鬼についていく。

「ユニア!」

 ユニアに説明してもらおうと近づくが

「すみません!説明は後になりそうです」

 そう答えられ渋々応じる。

「一旦サファラから出るぞ!」

 飛鬼の指示に全員が頷くが、

「逃げられっと思うなよ!」

 一瞬、目の橋が捉えた青白い雷光が俺の足を止めた。

「っぐ!」

 炎の神剣を壁として後ろに退がる。

「なんで?なんでこんなことするんだよ!」

 いきなり斬りかかって来た男は身体中から青白い雷光をバチバチとスパークさせている。

「ミッダさん!」

 俺に刃を向けたのは先日俺を救出してくれた魔王親衛隊隊長のミッダだった。

「あ?なんでって軍人が罪人追いかけて何が悪い?さ、お縄にかかれ。罪人マサキ」


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