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第7章 33「怒りの作戦準備」

 オルドを含めた七人で計画は滞りなく進んだ。

 内容を知るのは俺たち七人と軍の人間。軍事機密なため他言するなと釘を打ち、話したら命は無いと思えと脅されている。


 決行したのはそれが決定された一週間後だった。

 黒ローブの連中に先に動かれては厄介なため、出来るだけ早めとしたためだ。

「合図でボタンを押す。オーケー?」

 横に座るニーナが俺に向かって指をグッジョブとする。

 俺とニーナとクランは城で留守番だ。

 サファラ基地に爆弾を仕掛けたのはユニアと飛鬼、その周りには出来るだけ被害を出さないために威嚇役のオルドとミッダが配置されている。

「マサキ様、爆弾のセット完了しました。いつでもいけます」

「了解」

 ユニアからの連絡をゴーグルのマメ三号で受信する。

「ミッダさん。爆弾のセット完了だそうです。そっちはどうですか?」

 今回の作戦に合わせてニーナには新たに通信機を作成してもらった。

 もう持ってる俺とニーナとユニアを除いた四人全員にその通信機は無料配布された。

 少し髪が長ければ耳につけていてもバレないほどに小さい。

「あ?もうちょい待て、そうすれば人が……あ、オルドお前あんまり人を驚かすな!」

「え、私はただ握手しようと思っただけなのに」

 どこかスネるような声が耳元に届く。

「常人はこんな筋肉オカマなんていう新種の動物見慣れてないんだ!」

「あら、じゃあ常人じゃなければいいの?例えばあ・な・た♡」

 声が耳に届くだけで背筋が凍る。現場にいたらその破壊力は計り知れないだろう。

 すると急に耳元で爆竹が鳴ったような音が響いた。

「ミッダめ……」

 横に座るニーナが頭を抱えて呟いた。

「今のは?」

「十中八九ミッダが放電して通信機を壊したんだと思います。はぁ……」

 その予想は恐らく当たっている。なぜなら急にミッダの声が少し遠くから聞こえるようになったからだ。

「はぁ……」

 今度は俺のため息だ。

 無料だからって扱いが雑すぎるんじゃないか?

「「脳筋どもめ……」」

 俺とニーナの呟きが奇跡的に被った。

 科学というものをそれなりに知っている人間と、魔法で育ってきた人間の違いを感じたような気がした。

「戻ってきたらミッダにお説教ですね」

 意気込むニーナを横から肩にポンと手を置いて引き止める。

「やめとけって、あとが怖い」

 これまで何度もミッダに気絶させられてきたが故に、それなりの恐怖心が本能に植えつけられている。

「マサキ様、まだですか?」

 不意に入ってきたユニアからの通信で我に戻る。

 そうだ、まだ作戦中だ!

 俺は急いでオルドにチャンネルを繋いだ。

「あっら、ミッダさんたら可愛いんだから♡」

「やめろ、バカ!ぶっ殺すぞ⁉︎」

 未だ二人で喧嘩しているようだ。

 なんか、もうこの二人に苛立ちを覚えてきた。

「いい加減にしろ‼︎⁉︎」

 俺の怒鳴り声に横にいたニーナがイスから転げ落ち、俺たちの座る席の後ろの回る椅子をいたずらに回していたクランが動きを止め、オルドの話し声が消えた。

「待って、ミッダさん」

 と、オルド。

「なんだよ急に?」

 と、ミッダ。

「マサキくんにめっちゃ怒ってる」

「は?俺のには聞こえなかったぞ?」

「仕事しよ」

 そこからのオルドとミッダの仕事はとても早かった。

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