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第5章 24「こいがたき?」

 そろそろ前半組が帰ってくる時間と思われるため事務作業の手を一度休めた。

 自室から恐らく直接戻るであろうマサキの部屋へと歩き始める。

 本当は私もこの戦いに参加する予定だったのだが……

「ダメ!ユニアは絶対待機してて」

 と、マサキに言われた。

 流石にそれだけで引き下がる私でもないのだが……

「ユニアには絶対安全な場所にいて欲しいんだよ!」

 と、言われたのち何も言い返せなくなった。

「えへへ」

「口角上がってんぞ」

「っひ!」

 急に声をかけられ誰かと思い振り返るとマサキと同じく前半組の神剣使い、鬼の飛鬼がいた。

「なんだ。飛鬼さんですか」

「なんだとはなんだよ」

 飛鬼は身体中が返り血だらけだ。筋骨隆々な身体にはいたるところに擦り傷や切り傷がある。

「で?どうしたんです?」

「あぁ、マサキが体力切れでぶっ倒れたからあいつの部屋まで運んだいた」

 マサキはもう戻っているようだ。

「待ってください。体力切れって?」

 そう聞くと飛鬼は

「じゃあ俺はこれで」

 と、走って去って行った。

 飛鬼の魔力が弱っているところを見ると必殺の『圧縮嵐刃砲』でも使ったのだろう。

 でもマサキの体力切れというのは何なんだろう?

 マサキが全力で炎でも放出したのだろうか?

 まぁ部屋で聞いてみよう。

 そう思いマサキの自室に向かう。

「失礼しまーす」

 マサキが寝ていることも考え、静かにドアを開けた。

 が、予想外。そこには先客がいた。

 テニーがマサキの隣で眠りについている。

 何かちょっとだけ心に芽生えた嫉妬心からテニーの両足を掴む。

「へ?」

 寝ぼけているのか素っ頓狂な声を上げるテニー。

「てりゃ!」

 そのまま時計回りに身体を捻り、テニーをマサキのベッドから強引に投げ出した。

 壁に当たる前に意識が覚醒したテニーは壁を蹴り難なく着地した。

「何すんのさ」

「それはこっちのセリフです」

「こんなん前まで日常じゃん」

 確かにマサキが魔王に成り立てのころはテニーはよくこうしてマサキのベッドに潜り込んでいたものだ。

 最近は遠出することも多かったためその文化はなくなったものだと思っていたのだが……

「なんでそんな薄着でマサキ様のベッドに入るんですか?」

 テニーは上も下も下着だけといういかにもな格好で寝ていた。

「なんでってもな……」

 少し悩むように頭をポリポリと掻く。

「私はマサちゃんのこと好きだし……」

「へ?」

 今一体何と言った?

「だから一番簡単なのは色仕掛けかなって思ったまでのことよ」

 マサキのことが好き?

 そう言ったのかテニーは……

 親友が自分と同じ人を好きになったことに雷撃の如く衝撃を受けた。

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