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第5章 21「俺とお前の合わせ技」

 そろそろ死んでくれよ……

「おりゃ!」

 同じ狂戦士を殺し続けて十一回。十二回目の今、首を跳ねると動かずに倒れていった。

「ふぅ」

 交代までの時間は残り十数分といったところだろうか?

 マサキは?

 そう思い周りを見渡すとマサキもちょうど倒し終わったようで膝に手をつき、肩で息をしている。

「おう、マサキ」

「すみません……遅くなりました」

 息を切らしながらマサキは近づいてきた。

「それで考えというのは?」

「あぁ一旦前線から退くぞ」

「え?」

 マサキは少し困惑したようだがとりあえず狂戦士がいないほど後方まで下がった。

「で?どうするんです?」

 そう言われ説明するために思考を巡らせる。

 なぜなら今考えているのは昔、前『嵐』の神剣使いミッダと前魔王であり前『炎』の神剣使いエルレ=クセルトスの合わせ技であり、俺も実際に見たのは一度しかない。

「マサキ……なんて言ったらいいんだろうな?うーん?」

 中々うまい具合の言葉が出てこない。

「こう、剣の先から炎をバーって出せるか?」

「え?そりゃまぁ」

 そう言うと人がいない方へ剣を向けて炎を放出して見せた。

「なら大丈夫だ。いけるいける」

「で?一体何するんですか?まだ何にもわからないんですけど」

「『嵐』と『炎』の合わせ技だよ」

 そう言うとマサキは首を横にして理解に苦しんでいる。

「なんです?それ、全然全くさっぱり何にもわからんですよ」

「まぁいいからやるぞ」

 この技をやる理由はただ魔王とミッダが昔やっていたことを自分もやってみたいという憧れからだ。

 マサキの腕と自分の腕を絡ませる。

「ちょ、何するんです?」

「いいから剣を前に向けて構えろ」

 そう言うとマサキは腰を落として俺には持てそうにない黒い大きな剣を前に構えた。

 俺もそれに合わせて剣を前に構える。

「いいか?俺の合図で剣を前に出しながら炎を放出するんだ。全力でな」

「は、はい」

 そう言うと俺は『圧縮嵐刃砲』の体制に入る。

 剣の先端に風を集めるイメージを作る。

「ふぅ……」

 魔力的にはキツイものがあるがこれが終われば休憩と思うとなんとなく気が楽だ。

 剣が風でカタカタと音を立て始める。

「行くぞマサキ!」

「は、はい!」

 そこからカウントを開始する。

「三!」

 俺たちが剣を構える前方には魔力は感じられない。が、多分大量にいる狂戦士はいると思われる。

「二!」

 魔力が無いということはこの先にはこの国の人間がいないということ。

「一!」

 つまり、狂戦士が一網打尽である。

「行けえぇ‼︎」

 そう言うと同時に俺とマサキが同時に伸ばした剣の先からは炎を巻き込んだ嵐がまっすぐ飛んでいった。

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