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第5章 19「VS狂戦士」

 一回目

 敵の脳天から胸までを切り、動かなくなったのを見て一度目の絶命を遂げたのを確信する。

「う……ごがぐががが……」

 言葉とは思えないような声を口から漏らしながら狂戦士はまた切られた断面を接合する。

 戦闘のローテーションで戦力のばらつきが出ないように神剣使いが二人ずつ出陣するようにしている。俺とマサキが最初、次のローテーションにミルドと神剣使いではないがこの国でも恐らくトップレベルの剣の腕を持つミッダが担当した。

 二回目

 剣の周りに小さな嵐のような竜巻のような風を巻き起こし、次は頭を剣の風で吹き飛ばそうとする。が、敵は能無しのくせに学習してくる。狂戦士は大剣を上から叩きつけようとしてきた。

 頭を潰そうとしていたため飛び上がっていた俺は慌てて防御姿勢をとり、大剣を受け止めた。

 ズドン!と、地面に叩きつけられながらなんとか二本足で立ち続ける。

 相手の重たい一撃を受け止め続けていると段々と自分の足が地面に食い込み始めた。

「ぐっ!……がぁおらぁ!」

 全身に力を入れ、剣の風圧を増大させる。

 足はどんどん食い込んでいくが同時に狂戦士の剣をゆっくりと押しのけていく。

「ぐああぁぁ!」

 手を思い切り振り切り、狂戦士を跳ね除けた。態勢を崩し、転んだ巨体は他の狂戦士へぶつかっていった。

 ありえない方向に曲がった首をゴキゴキと直しながら走って近寄ってくる。

 マサキは自身のイメージ力によって炎を操っている。流石に一本の剣を双剣にするようなことは出来ないが、俺の剣も似たようなものだ。

 剣の周りにある風を剣の先端に集まるイメージを作り出す。

 剣を思い切り引き、左手で走り寄る狂戦士に狙いを済ます。

 狂戦士の頭は走っているため常に上下に動き続けている。

 まだだ。

 ドンドンと迫る距離に焦りを感じるが、深呼吸で心を落ち着かせる。

 もうちょっと。

 周りにも他の狂戦士はいるが、それは一体に数十人の人間が相手をしている。

 俺は目前の敵に集中だ。

 殺せ……

 ゆっくりと自分の剣に風が集中していくのを感じる。

 あの巨体を……

 風の力が大きすぎて剣がカタカタと音を漏らす。

 俺はあいつらを……

 視界から目の前の狂戦士以外のものが消えるのを感じた。

 あいつの仇を……

 この狂戦士は何が原因か一体につき、大体十数回殺さなければ復活してまた戦い始める。

 だが、たまに例外が発生する。

 目と鼻の先にまで迫った狂戦士の腹に向かって思い切り剣を突き出す。

「喰らいやがれ‼︎」

嵐のように巻き起こる刃が敵を斬り裂くところから『圧縮嵐刃砲(あっしゅくらんじんほう)』と、俺は勝手にそう呼んでいる。

 巨体は剣に当たると剛風が身体中の肉を切り刻みながら吹き飛ばした。残ったのは両足の膝から下だけだった。

 例外……それはこのバケモノ級の狂戦士が再生できないほどに粉々にする。

 流石のバケモノも身体が半分以上ないと復活はしないようで膝下二本の足では復活できない。

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