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第5章 6「渾身の……」

 城についてから食堂でニーナ、ユニアともう一人……

「で、なんのお話ですか?今日は」

 クランを呼んできた。

 クランの呆れたような口利きにニーナが不満の声を漏らす。

「なんです?魔王に向かってその言い方はこの人はこの国で一番偉い人ですよ?」

 その発言に今度はユニアが口を開く。

「良いんですよ。クランは」

「それまたどうして?」

 ユニアに聞いてもまだニーナは不満そうだ。

「クランはマサキ様のお友達ですよ、だから良いんです」

「そういうものですか……」

 頬杖をついて未だに納得しないにも引き下がったニーナ。

「じゃあ本題だね。クランが来たからもう一度言うけど、なんかヤバイ、ブレイブって集団が一週間後に来るらしくて」

「そのブレイブってあのブレイブですか?」

 クランも名前は知っていたそうで驚いている。

「で?今回決めるのはその対策的なことですか?」

「さっすが話が早いねクランさんは!」

 俺の茶化しにそんな場合でとでも言わんばかりに対面する三人がキリッとした顔をする。

「「「真剣に」」」

 ハモった三人の声に小さくなりながら謝った。

「で、その対策なんだけどさ」

 ブレイブというか他にも色んな襲撃や戦争に備えてある魔道具?というのかそういうのを用意しておいた方が良いと思っていた。

「ダンジョンボックスを使おうと思うんだけど……」

 ダンジョンボックスという言葉に首を横にするクランとニーナ。

「ダンジョンボックスって法書を入れてたあの箱ですよね?」

 クランの言葉にコクリと頷く。

 クランの言うダンジョンボックスは大切な物を外から守るために使用するモノだ。

「クランはシャグルー化してたから知らないのも当然だけどユニア」

 ユニアに呼びかけて彼女が所持しているダンジョンボックスを取ってきてもらった。

「これは緊急避難用のダンジョンボックス」

「緊急避難用?」

 疑問に感じているニーナ、クランのために俺が箱に触れて中の世界に入り込む。

 時刻はお昼時を過ぎているため周りには人がいない食堂だからこそできることだが……

 眩い光に包まれ箱の中の世界に入り込む。

「おぉ!これこそ魔法!物理法則など糞食らえって感じです!」

 ここを箱の中と理解したニーナはテンションが上がり飛び跳ねている。

「これって……」

「はい。私が作った避難用で食料も一ヶ月分ほど貯蔵しています」

 俺は両手をバッと広げてここぞと言わんばかりのドヤ顔で言った。

「この避難用ダンジョンボックスを使えば、次のブレイブの襲撃に一般人を巻き込まなくて済むだろ?」

 そして最後にニヤッと笑ってみせた。

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