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第4章 47「話してよ」

 その日の夜、ハンヌやニーナに関しては通告鏡を通して国中の人間に伝えた。

 彼らに恨み辛みがあるのもわかるが決して危害は加えないようにと、この国にいる限りハンヌ達にもこの国の法律が適用されると、そう伝えた。

 恐らく当分の間はお互い距離をとって生活することだろう。

 まぁ問題が起きなければいいのだが……

 その後、俺たちはルナラナ人の歓迎パーティーと評し、飲み会のような……宴会ような席を設けた。

 しかし、そこにはユニアはいなかった。

 親が魔王……年代的には恐らく前魔王、名前は確かエルレだったか?

 エルレかもしれないということにユニアは動揺を隠しきれていなかった。

 食事の席が盛り上がってきたところで、未成年という前世界のルールから酒を飲まなかった俺はユニアを探すため城を徘徊していた。

 ユニアは庭園のベンチで一人座り込んでいた。

「ユニア!」

「ま、マサキ様……」

 歩み寄ってユニアの隣に腰を下ろす。

「どうしたんです?ハンヌさんと食事をしてたはずでは……」

「あぁそれならハンヌさんもう出来上がってるからほっといても大丈夫そうだったから」

 酔っ払っているハンヌはただのめんどくさい中年親父だった。それになんだかミッダと意気投合して話し込んでいる。やはりお酒は節度を守るべきだと学んだ。

「そうですか……でもどうしてここに?」

「え?」

「だって……」

 そこで口を引き締めユニアが言葉を押し込めたように見えた。

「皆さんと一緒にいた方が……」

「あのねぇユニア……」

 ユニアの一言に少し呆れた。

「俺は悩んでる女の子を放っておけるほど落ちぶれてないよ」

「悩んでる?私がですか?」

 一瞬自分の勘違い、思い違いを彷彿とさせて背筋が冷たくなるがユニアの表情がいつもと違うことに気づき、思い違いでないことを少し確信する。

「だってユニア、大丈夫じゃない顔してるよ」

「大丈夫じゃない顔って……」

 自分でも少々滅茶苦茶なことを言っているのは承知しているが、でもそうなのだから仕方ない。ユニアの顔が何か思いつめた顔のように感じた。

「何かあるなら言ってよ」

「え?」

 俺は今までユニアに助けてもらってばかりだ。励ましてもらい、慰めてもらった。俺はまだそのほんの少しも返せていない。

「俺じゃ助けになれない?」

「いやそんな……」

「頼りない?」

「そんなことは……」

 俺のネガティヴな発言を間髪いれずに否定してくれるユニア。

「だったら話したよ!黙ってたってわからないよ!悩まないで相談してよ!そんな暗い顔されてる方が辛いんだよ?」

 その言葉にユニアは表情を変えずに目から涙をポロポロ落とし始めた。

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