第4章 43「これあげます!」
誰?という俺の言葉にフフンと笑ってから名乗り始めた。
「私は!私こそは!ルナラナ一の発明家ニーナ!」
ニーナと名乗る女性……
少し痛い子なのだろうか?
するとハンヌが咳払いしてからニーナの隣に立った。
「まぁ自己紹介はなんだが、ルナラナ一っていうのは嘘じゃない。で、彼女に君の話をしたら是非会いたいとね……」
「は、はぁ……」
ニーナはハンヌの話など聞かずに俺の手を取ってブンブン握手している。
「とりあえず……ハイ!これあげます」
これと言われて渡されたのは金属の銀色の物体二つ。何と聞かれたらわからない。
「これは……」
「これはですね!」
俺の質問を遮ってニーナはこれの説明を始めた。
「マサキが持ってる炎の出る剣あるでしょ?アレを飛ぶために使ってたの見て他の使い方できそうだなって!」
「へー……」
つまりこれは?
「つまりこれは!」
言ってくれた。
「『ジャンプ』ではなく『ダッシュ』を加速するメカなわけです!」
ジャンプでなくダッシュ?
俺が金属物体と睨めっこしていると痺れを切らしたニーナがメカと呼ぶ金属物体を奪い取った。
「貸してください!もう!グズなんだから!」
サラッと人を傷つけながらニーナは俺の太ももにその金属物体を装着し始めた。
「これでオッケーです」
「あ、ありがと」
渡されたときも感じたが見た目の割に重さをそれほど感じない。
メカの上には細い隙間のようなものが出来ている。
「ほら剣出して!」
ニーナに言われるがまま黒の大剣を取り出した。
「違う違う!双剣の方!」
双剣と言われ、剣を二本に割ってみせた。
「そうそうこれこれ!これをその隙間に差し込んで!」
そう言われ説明された通り剣を差し込んだ。剣がこのメカにフィットしたのが俺にも感じられた。カチャンという音が鳴ると剣はそこで固定された。
「その金属は特殊でマサキのその剣の炎にもきっと溶けず耐えられます!」
「で……」
どうやって使うの?
「使い方は!」
言ってくれた。
「この剣の炎ってどうやって出すの?」
「えっとね」
俺は身体に力を入れて剣から炎を出してみせた。
「おぉ!これぞ魔法の力!現代科学のあーだこーだを完全無視する力!おぉ!」
感動の眼差しを向けるニーナ。
「おっと私としたことが、コホン。そのメカ『マサキのメカ一号』略して『マメ一号』には装着者の身体を安定させることができます。試しに飛んでみてください!」
ニーナに言われ、やったこともない腰に剣をつけた状態で飛び上がると最初不安定だった体制がだんだんと調整されているのを感じた。
「おぉ!」
「すごいでしょマメ一号!」




