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第4章 40「急な轟音にご注意を」

「話を聞いてくれてありがとね」

 クランとの話の結果、ユニアと話し合うのが一番というものに落ち着いた。

「あの……わ、私も何か別の呼び方したいなぁなんて」

 呼び方?まぁ様つけも堅苦しいので個人的には大賛成だ。

「構わないよ」

「じゃあ何がいいですかね?」

 そう言われ、もう一人俺のことを様つけしない女性のことを思い出した。

「テニーはマサちゃんとか言ってた」

「マサちゃん……じゃあマサさんとかそんな感じですかね?」

「いいよ何でも」

「そうですか?じゃあ好きに呼ばせてもらいますね」

 そう言って俺はその場から立ち上がり、ドアへ向かうとクランも見送ると言い着いて来てくれた。

「じゃあまたね」

「はい。すぐにでも」

 そう言って手を振りながらその場を後にした。

 ユニアと話し合うっていってもなぁ……

 まずご機嫌斜めのユニアさんが俺の話を聞いてくれるのかどうか……

 ぬぅ……どうしたものか……

 トボトボと背中を丸めフードを深く被りすぎて前がよく見えていない。

 いつもは色々な人の話を流し聞きしながら歩く町だが、俺にとって今日の町の声はただの雑音だ。

「はぁ……」

 だが、ある複数名の男たちの会話に俺は意識を奪われた。

「あの魔王、国民の俺たちに何も言わずに何がルナラナだ。俺たちの国の人間を殺した奴らだぞ正気じゃねぇよ」

 俺は足を止め、男たちの会話に聞き入った。

「俺たちの国は最強なんだからさっさと世界なんて征服しちまえばいいんだ」

「俺たちのことを何にも考えちゃいねえのに何が魔王だ!闘技会で優勝しただけで調子に乗りやがって」

 あぁ、俺は頑張ってやってるつもりなのにこういう風に考える人もいるんだな。

 一国民の意見として興味深いのだが、少々心にくるものがある。

 これ以上自分を傷つけたくないと思い、足早にその場を立ち去ろうとする。

 が、その時だった。海の方向から爆発音のような破壊音のような音がした。

「何が!」

 急な轟音に目に入る町の人全員がその方向を向いていた。

 着ていたローブのフードを外し、黒の大剣を地面に突き刺す。

 ッガキン!という音を響かせると目線はこちらに集中させた。

「げ!魔王‼︎」

 俺の悪口?というか政治意見?みたいな会話に花を咲かせていた男たちが急に俺を見てギョッとしている。

 彼らの方へ軽く手を振ると男たちは苦笑いをした。

「さぁて今日も元気に魔王様出動だ‼︎」

 剣を天高く空へ向け、炎を強く噴射する。ある程度の高度まで飛び上がり目的地に狙いを定め剣を加速して移動をした。

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