第4章 21「いざ現実へ」
結局二日間とも双剣でサドルカと戦い、『炎の神剣というモノの理解』というのは全然出来なかった。
「ほら、マサキくん時間ですよ」
アルムスに促され光り輝く扉の前に立たされる。
「ありがとうございました」
「また来てね」
そう言って微笑むアルムス、腕を組み何も言わないサドルカ、アルムスに抱きかかえられているホノマル。
「来るって言ってもどうやって?」
「マサキくんが退屈しそうなことがあったらまた呼びますよ。それか私たちが暇したら」
最後の方は小声な上、早口で呟かられたためよく聞こえなかったが暇だったらとか言ってなかったか?
「まぁ行ってきます」
「はい。行ってらっしゃい」
そう言って光と闇、二人の神に手を振られ俺の魂はいつの間にか肉体に戻った。
重力の向きがドンドン変わっていき、真っ暗になったところで瞼を開ける。
「ん……ん?」
ベッドの上で手は鎖につながれている。
なるほど拘束されているわけか…
サドルカの剣はもちろん没収されているが、炎の神剣の首飾りも見当たらない。
アルムスは……
指の先を意識して光の剣を作り出す。
健在のようだ。
「起きたようだな」
そう言うのは俺の入っている牢獄と思わしき場所の目の前に座る男。監視だろうか?
「おはようございます」
「そこに飯が置いてある。食え」
そう言う看守の見る方向にあるのは薄いスープとパンという簡素な食事。
まぁでもお腹は空いているので諦めて頂く。
「いただきます」
スープは薄いコンソメのような味がし、パンはパサパサして食べづらい。
口に含んだパンを一気に流し込み、五分もせずに完食する。
「ごちそうさまでした」
そう言って看守の方に盆を差し出す。
すると看守は何か通信機のようなもので連絡をとり始めた。
何を話しているのか気になったが、すぐ到着した兵士二人を見てなんとなく予想がつく。
俺を連れていくために呼んだのだ。
二人の兵士は腰に銃を付け、服装は一式迷彩だ。
「出ろ」
鍵の開けられた牢獄から出され、兵士二人にガッシリと掴まれる。そして両手を手錠で封じられた。
「これは?」
「私語は慎め。まぁいい、対魔鉄で組まれた特殊な手錠だ。魔法を使おうとすれば身体に強い衝撃が与えられる」
つまり、抵抗するな!という脅しの一品なわけか。
そのまま兵士達にされるがままエレベーターに乗せられる直前で目隠しをされた。
一体どこに連れて行かれるというのだろうか?
内心とても怖い。
目隠しされた状態で敵国とか悪いイメージしか湧いてこない。
足がガクガク自然に震えている。
単純にめっちゃ怖い‼︎




