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第1章 11「闘いの始まり」

 闘技会本番の朝

「んーふぁー」

 いつものように目が覚め、ベッドから起き上がる。

「おはようございます。もう朝ですか?」

「っうあ!」

 寝ていた布団からテニーが出てきた。

「なんでこう、毎朝俺のベッドで寝てるんだよ。あと…服着ろ」

 テニーは毎朝やってくるが社会的にというか何というか手を出してはいけないような気がして未だ童貞を貫いている。

「えへへ」

 俺の言葉ににテニーは少し嬉しそうに笑った。

「マサキ様おはようございます」

 ドアを勢いよく開けユニアが入ってきた。

「あ」

 ユニアが来る前に服を着てもらおうと思っていたのだが

「もういいです慣れました…それより今日から闘技会ですね!皆さんに魔王として実力を見せてやってください‼︎」

「う、うんできるだけ頑張るよ」

 闘技会は参加者が一対一で魔法や剣などを用いて闘うトーナメント戦。

 ルールは簡単で相手が気を失ったり、負けを認めたりしたら勝利できる。

 反則としては『相手を殺してはいけない』それだけだ。

「今のマサキ様ならきっとできますよ。さぁ腹が減っては戦はできぬでしたっけ?朝食食べてコロシアムに行きましょう!」

 ユニアとテニーと共に朝食を済ませ、城外のコロシアムに向かう。

「おぉ城の外出るの初めてだ‼︎」

 今までやることは全て城の中で事足りたため一度も城から出たことがなかった。

「ほらマサキ様行きますよ」

「ユニア、そういえばなんだけど俺は仮にも魔王だしなんか正体を隠す的なことはしなくて大丈夫なの?」

「あぁはいそれなら問題ありません。マサキ様まだ知名度低いので多分心配いらないと思います」

「あぁそうだよね」

 少しだけ傷ついた自分がいる。

「さぁではコロシアムに向かいましょうか」

「あぁでもテニーは?」

「彼女は仕事があるそうで後で来るそうです」

「そっかじゃあテニーが来るまで勝ち残らないとな‼︎」

「そうですね」

 町の中を歩いていると多くの食べ物が売られていた。

 朝食を済ませてきたものの、あらゆるところから香ってくるにおいがとても刺激的だ。

「ユニアなんか食べ…」

「ダメです」

 ユニアは提案を最後まで聞かずにそう言った。

 コロシアムはとても大きく城の上でなくてもよく見える。

 この世界にはマンションやビルなどの高い建物が存在しないためコロシアムや城などの大きな建物はよく目立つ。

 ユニアに何度か食べ物の交渉をしているうちにコロシアムについていた。

 コロシアムの前にはミッダと飛鬼が立っていた。

「よぉやっぱり来たか」

 そう言って片手をあげるミッダ、こちらに一礼する飛鬼。

 この闘技会には飛鬼も参加するらしい。

 飛鬼と共に受付を済ました。

 これから始まる闘技会は不安でいっぱいだ。前いた世界では喧嘩もしたことなかったためこの世界どころか生まれて初めての闘いになる。

 一回戦の第三試合の時点で名前が呼ばれた。

 とても緊張する。それを隠すように笑顔を作り、闘いの舞台へあがった。

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