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第4章 16「白い世界へ」

 もう階段をいくつ昇り、何人の人たちを倒し進んだろうか。

「ここから先は行かせな、グハ!」

「お前はここで止め、ぐあ‼︎」

 こんな人々を何人倒したところでまだ半分も登っていない。一体このビルは何回まであるんだ?

 時刻はもう昼過ぎだろうか?俺がこの国に入ってからもう五時間ほど…お腹すいた。

 リュックに入っているパンをかじりながら更に階段を駆け上がる。

 今までより開けた階に出た時、俺は囲まれていた。

「へ?」

「撃てえええ‼︎」

 瞬間、俺は直感で光の壁を展開させた。だが、それで全ての弾丸を受け切ることはできなかった。

「う、ぐ、あぁぁぁ!」

 肩や腕、脹脛に太腿、至る所に熱い鉛玉を撃ち込まれ、俺は膝を地につけた。

 光の壁も消滅して、今俺と彼らを阻むものは何もない。

「敵、沈黙!行けええ‼︎」

 あぁ……俺はただ…

 多くの人が俺のことを押さえつけ、拘束具を付け、やりたい放題。

 仲良くしたかっただけなのに…

 身体から血が流れてる。それとは別に何か違うものが流れ出てる。

 そうか…これが……

 俺の身体に流れている血以外のもの、魔力でもない。ユニアがこないだ言っていた…これが闇の力。

 闇の力はどんどん俺の身体を侵食しようと絡みついてくる。

 このままじゃ、またシャグルーに…

 そんなことになれば、俺はただの殺戮の獣と化し、自国のイメージまで悪くなってしまう。

 光の剣を数本具現化し、身体に貼り付けると、闇の力は身体の中に戻って行った。

 のしかかる大人たちは俺がこんなことに悩んでいたことなど知りもせず未だ俺の拘束に薬価になっている。

「全員ガスマスク!」

 その言葉の直後、白い霧が俺の世界を覆った。

 ガスマスク?ってことは…

 意識が遠のくのを感じながら、せめて次もまた瞼が開けるようにささやかな祈りを捧げる。


「おはようございます」

 何もない真っ白な世界で俺を受け入れたのは何時ぞやか聞いた声の金髪で白い服の女性。

「ん?あなたは…」

「アルムスです」

 聞いたことがあるとは思っていたが、まさか神様とは思ってもいなかった。

「どうしたんです?俺死んだんですか?」

「いえいえ、まだ死んでないですよ。安心してください」

 その言葉にそっと胸を撫で下ろす。

「ではどうして?」

「せっかく意識が無いのに、何も無いじゃつまらないでしょ?」

 言ってることがよくわからない。

「少しの間、お話しましょ?私たちと」

「えぇ、それはまぁ時間が許す限りなら構いませんって、私たちにって言いました?」

 その言葉に神の名アルムスを名乗る神々しく美しい少女は微笑んだ。

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