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第4章 12「レッツ闘争」

 リミットは強体剤のリミットと同じで四十八時間ある。

 ある。というより、それしかない。の方が正しいだろう。

 俺はすでにルナラナの兵士に見つかり、ジワジワと距離を詰められている。

 相手の制服と思われるのは前世界でいうところの軍服に近い。深い緑を基調にしたヘルメットを被ったその男は拳銃らしき物を構えている。

「手を上げろ」

 ドラマなどでよく聞いた台詞、ごっこ遊びとかで使われていた台詞を本気で使われる日が来るとは…

 俺は渋々手を上げ、弁明を試みる。

「僕、道に迷った…」

「嘘をつけ!」

 間髪入れずにそう言う男に、なんの確信があってそう言うのか突き詰めたいとこだが、原因は明らかだ。

「その黒髪…貴様、この国の人間じゃないだろ!」

「そうなりますよね」

 男は一定の距離で立ち止まり、俺の行動を見張りながらトランシーバーと思わしき機械で連絡をとっている。

「あぁそうだ。密入国者だ。あぁわかってる。射殺だろ?」

 その言葉に息を詰める。

 射殺?

 射殺ってあの、射抜いて殺すって書くアレのことを言ってるのか?

 背中に冷や汗をかきながら、行く末を見る。

「悪いな少年…恨むなら悪魔の国に生まれた自分を恨みな」

 そんな臭い台詞を吐く兵士は俺に銃口を向け、引き金に指をかける。

「俺もそう簡単には死ねないんだよね」

 そう言いながら出現させた光の障壁のお陰でなんとか射殺は避けられた。

 アルムスの剣は本当に攻守どちらも出来て便利なこった。

 そう思いながら黒の大剣を出して、爆発のような推進力で一気にこの場からの離脱を試みる。

「よぉっと‼︎」

 飛び上がると街が見えた。

「待てええ」

 遠くからそんな声が聞こえるが、待てと言われて待つやつは存在するのだろうか。

 くだらないことを考えながら、俺は街に入った。

 リュックの中のローブを取り出して顔などを隠して、街を歩く。

 その街には早朝だからか、まだ人は歩いてはいなかったが、念のため路地裏のようなところを通りつつ歩を進めた。

 しかし、今更だが現実を見せられた気がした。静まり返った街は前世界の首都よりも全然進んでいるように見える。

 見たことの無いものだらけだし、何より車らしきものがいくつか空を飛んでいる。

 唖然と見上げ、この世界は本当に科学が進み過ぎてて怖い。

 まぁ巨大ロボットを作って戦争するくらいだ。もしかしたら宇宙で戦争してたりするのかもしれない。

 何はともあれ、俺たちは世界について知らなすぎる。確信してそう言える。

 きっとこの世界にはもっと知らないといけないことがあるのだ。

 それを知るためにもこの国とはユウラ達の為にも有効的な関係にありたいものだ。


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