第4章 6「あなたはどこから?」
「ま、マサキ様あれは一体⁉︎」
「俺にもわからない!」
突如出現した黒い亀裂は小さくなることを知らずに地面を抉り、木々を吸い込んでいる。
「このままでは」
ユニアに急かされ解決策を考えるも特に名案が浮かぶこともない。
「アルムス!アルムスのであれは消せないんですか?」
「それだ!」
ユニアにグッジョブと手で示し、左手で光の剣を出現させる。
あの亀裂を覆った方が良いのか、埋め尽くした方が良いのか…
無数の剣で亀裂を囲い、閉じ込めると吸引は収まった。しかし、剣の球の中では未だ健在な闇の亀裂はどうにかしないといけない。
前に伸ばした左手を握り、剣を中心に集めるイメージを持つ。
亀裂に光の剣を接触させると闇の亀裂は弱まり、消えていった。
「ふぅ」
ひと段落したところで荒れ果てた庭園を見るとまるで隕石が当たったかのようなクレーターが出来上がっていた。
「うわぁ…」
「やっちゃいましたね」
隣に立つユニアと惨状をただまじまじと見ていた。
「どうしよっか」
「どうにもなりませんね」
「そうですか…」
両手を脱力させ、顔が地面につきそうになるくらい背中を丸める。
「まぁやっちゃったモノは仕方ないですよ」
「そうだね」
庭園を整備している人に相当怒られることを覚悟して、クレーターの縁に腰かけた。
すると、隣にユニアも腰をかけた。
「こないだ…ここら一体がシャグルー化したじゃないですか」
「ん?うん」
ユニアからの話題の意図が読めないまま頷く。
「私やユウラは混血なのでシャグルー化しなかったみたいなんですよ」
「へえ」
「飛鬼さんやマサキ様は神剣の効力でシャグルー化してなかったんだと、私は考えていました」
「あー、あるかもね」
「私、ドゥラルートさんに聞かれたんです」
「何を?」
俺の質問にユニアは何と言えばいいのかわからないようで、少し考えてから口を開く。
「マサキ様はこの国の王ですよね」
「あー、そうね」
「でもこの国の人とマサキ様の身体の作りは少々違うみたいなんですよ」
「魔力ないしね」
俺がそう言うとユニアは誤解を解こうと必死に弁解した。
「そういうことじゃなくてですね…えーっとその…」
また少し間を取り口を開く。
「マサキ様の身体は魔力の代わりに闇の力が循環しているそうなんです」
「え?」
驚き、自分の身体をペタペタ触るが異変は感じられない。
「マサキ様言ってましたよね初めて会った時、『ニホンじゃなさそう』って」
その言葉にドキッとする。
「この世界にニホンなんて地名は聞いたことがありません」
「それはその…」
俺の言い訳を聞かずに間髪入れずにユニアは問てくる。
「マサキ様はどこからきたんですか?」




