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頑張れ!悪魔ちゃん!

悪魔ちゃんの物語 中編

作者: 橘 羽音

悪魔ちゃんの物語、前編の続きです。

翌日


目が覚めると、かたいコンクリートに寝転がっていた。


一瞬、なにが起こったのかわからず慌てたけど、すぐに落ち着きを取り戻した。


大丈夫、毎回のことだよ。いつも休みの日は、目覚めたら地上にいるんだ。


むくっと起き上がったら、まわりには、天使や悪魔が私と同じように寝転がっていた。


私たちから人間を見ることはできるけど、人間が私たちを見ることはできない。だからこんなにたくさんの天使や悪魔が寝転がっていても人間をおどかすことはないんだけど、それにしても雑だよなぁ、って思う。


「彩ちゃん?」


················この声は。


「秋君···········」


秋君は、意外と近くにいて、ドキって胸が高鳴る。秋君は、にっこり笑った。あぁ、やっぱり、私は秋君が好きなんだなぁ。


「彩ちゃん、今日は誰かと一緒にいる予定とかある?」


「いや、ないけど················」


「じゃあ、今日は僕と一緒にいない?」


秋君からの誘いだ。断る理由があるわけないよね。


「うん、もちろんいいよ。」


「良かった。行こっか。」


私と秋君は、歩き始めた。別に、どこにいくとかいうあてはない。ぶらぶらと、秋君と喋りながら、人間の観察をしながら、歩くだけだ。


それでも、好きな人と一緒にいると、時間はあっという間にすぎていってしまうんだね。もう、すっかり空も暗くなっちゃって、残された時間はあと一時間ぐらいってとこまできちゃったよ。


「あとちょっとで、今月の休みも終了だね。」


あるきながら、ポツリと秋君がつぶやいた。


「そうだね··········また、来月の休みまで会えないね。」


言ってから、とんでもないことを言ってしまったことに気づいた。私今、会えないねって言っちゃった!?これじゃ、秋君が好きって言ってるようなもんじゃない!


「彩ちゃん···········。僕もね、辛いんだよ。来月の休みまで会えないこと。」


秋君の表情は、とっても真剣だった。


「僕は···········彩ちゃんが、好きなんだ。」

このあと、彩と秋の衝撃の事実が発覚します。続きもぜひ、よろしくお願いしますm(_ _)m

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