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我が剣

「イエス。それではマスター御見せいたしましょう。貴方様の剣の力を――」


 そう言って、ルーメンは右手をかざす。【ミーティア】無属性の魔術。相手へマナの塊を打ち込む。バレーボールくらいの大きさまで膨らませた球状のマナの塊を、狙いを定めて、普通サイズ(それでも大きい)の狼にめがけて打ち出す。衝突と同時に、狼の顔面が吹き飛ぶ。


「ま……マジかよ」


「ノン。これは序の口です」


 その言葉と伴に、両腕を前に突き出して、【ミーティア】の連続放出を行う。次々に狼の体が吹き飛んでゆく。そして、数が半数ほどに減ってきたら、例の巨大な個体が動きだした。まるで、壁が動いているように、迫力がある。


 しかし、ルーメンは一歩も引かない。【ミーティア・ヘクトフォース】先ほどの倍はあるマナの塊が、巨大な個体を直撃する。腹に大きな風穴があき、悲鳴を上げて倒れる。


「ふたたび、まじ――かよ……」


「ノン。まだまだです」


【ミーティア・キロフォース】更に球状のマナの球体が大きくなった。残る数匹の狼めがけて打ち込む。大きな音と砂ぼこりが立ち、すべての狼をせん滅した。まさに、征服の一歩を祝う、祝砲のようであった。


「イエス。これがマスターカムイ。貴方の(わたし)の力です」


「た、頼もしいもんだぜ」


 ドヤ顔が、異様にかわいいが、これ以上褒めてやるつもりはない。


「イエス。それでは、町に戻りましょう。我々の仕事は終わりました。町のマナキューブは適切に稼働しています。一端休んだら王都に向かいましょう」

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