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職業[神]とは

「協力者はどこにいる?」


『ここより10キロ離れたエルム王国に居ります』


「すぐ合流できるんじゃないのか」


『この町は、エラム。この町で一仕事していただいてからの派遣となります』


「一仕事?」


『ええ、弊社(株)ゴッドファクトリーは、現在ゲヘナカンパニー(株)との勢力争いをしております。また、神や悪魔の支配に異議を唱える天然主義者たちの攻撃対象にもなっております』


「そんなに敵がいるのかよ」


『イエス。マスターカムイ。更に、魔族や魔獣、魔獣の中でも災害指定獣など敵はさまざまです。しかし、敵が多いのは、人間にしても同じこと。そこで考えられたのが、[神]です。もともと、人間はマナを使い多くの魔術を発現できますが、その中でも突出して強い者を支配階級におきました』


「当然だな。では、この世界の支配階級は皆[神]なんだな」


『イエス。神には支配する特権があるかわりに、主に災害指定の魔獣と他の都市からの攻撃を抑える役目を与えられます。その為の力が、[エル・ドラードシステム]の原点です』


「もともとは、人が作ったのか!」


『イエス。もともと神は、人の職業ですから。しかし、絶大な力をもってしても万能ではありませんでした。そこで、神自身を守るシステムを作る為に、わが社が設立されました』


「そうか、集団化したわけだな」


『イエス。しかし、完成度の高いシステムですが、当然反発し離脱する者もおります。我々に反発する神級の者を、[悪魔]と呼んでいます。ちなみに、ゲヘナカンパニー(株)は、その集団です』


「もともと、身内って事か――」


『イエス。今回の仕事は簡単です。現在、この町には[災害警告]が発令しております』


「やばい魔物がいるって事じゃねーか!」


『ノン。今回は、ラージウルフの大量発生です。災害指定度としてはDランク程度となります。神でなくとも、半神(えいゆう)の人なら、一人で十分討伐できる程度です』


「楽勝ってことか――」


『ノン。油断は禁物です。マスターカムイは、神の身でありながら、まだ未熟です。そこで私がサポート役に選ばれました』


「う、うん。頼むわ。てか、どうやってサポートするんだよ?」


『イエス。まずは、肉をください。受肉して、人型になったほうが、行動しやすいです。獣型でも構いませんが――』


「何処から食うんだよ。石なんだろ?」


『ノン。マナダイトである私は、石ではありません。強いて言うならば、精霊に近いでしょう。ちなみに体を作るのは、マスターカムイ、貴方様です』


「マジかよ」


『イエス。マスターカムイの権能は[創造]。そして私たちマナダイトは、マスター承認をした方の権能に合わせてサポートをしていく存在です。早く言えば、[貴方色に染まります]という事です』


「今の台詞必要だった?ドッキっとしたけど」


『イエス。必要です。マスターにどっぷり染められた私の権能は[光源]。支配権の主張。そして、勝手ながら私は[ルーメン]という個体名を主張します』


「別にいいが、確かに名前があったほうがいいな。それではルーメン、俺はどうしたらいい?」


『イエス。まずは私を人の身にするため。狩りをしましょう』

次回は、台風の状況にもよりますが、水曜までには載せます。

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