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幕間
幕間~宿屋の少女・ミシェル
ティティスとクロイスの二人が、部屋の窓の南京錠を開けようと、悪戦苦闘している頃。
宿屋の現主、赤毛のお下げ髪の少女ミシェルは、この街の風習通りに家中の窓に鍵をかけ、開いている部屋はドアまで施錠した。
何故そんな事をするのか、それはこの街の北にいる修道女達が行う魔女狩りに目を瞑るためであった。
ミシェルも、こんな風習は馬鹿らしいと思う。 しかし修道女を裏切ったミシェルの父は、修道女の仲間に葬られた。 実際に父親の死に、立ちあったわけではないが、今まで何度も公開処刑を行った彼女達には、ある種の迫力と説得力があった。
ミシェルの父親が、具体的に何をしたかというと、修道女達の本拠地である教会の地下室から、ある少女を連れ出したということだ。
ミシェルは今、十五歳。父親が急に行き先も告げず、行方をくらませたのは、七年前。
ミシェルは、父ナストが本当は王都グレグナで生きていることをこのときまだ、知らない。




