これ戦闘では無く蹂躙じゃないのかね?
今回は短いです。遅いのにすいません!
俺は今、先程絡んで来た盗賊共と戦闘を繰り広げている。いや、戦闘という名の蹂躙かな。
「ひゃっはぁ、無駄無駄無駄無駄ァ!」
「糞がっ!」
他の盗賊を狙っている間にリーダーであろう男が背後から斬りかかって来るが、父直伝の受け流しで避け、隙だらけの腹を剣の柄で叩く。
「ぐふっ!?」
「はい、一丁上がりっと」
「そんな馬鹿な、餓鬼があのリーダーが!?」
俺が軽くリーダーを倒すとその仲間達は信じられない物を見るような顔で俺を見ていた。
「そのリーダーってそんなに強かったか?隙が多くて剣術もお粗末でそこまで強くなかったけど」
正直に言うと盗賊とステータスが大体同じなので苦戦するかなと予想してたが弱過ぎてひびった。これも父さんとの鍛練のお陰か。
「さて、リーダーを倒されたお前達は一体どうするつもりだ?」
リーダーは気絶しているのでガリガリの男に問いかける。
「ひっ!」
しかし普通に声をかけただけで凄いビビっているのでどうしようかなーと考えているとゴツい男が突如武器を捨てた。
「ん、どうしたゴツいおっさん?」
俺がおっさんへ問いかけると真っ直ぐ俺の目を見て口を開いた。
「降参だ」
「ロンさん!?」
さっきまでひびっていたガリガリ男がおっさんに向かって叫ぶ。
「仕方ないだろう、我らは負けた。足掻いて死にたくなければ降参するのが道理だ」
「でも、牢に入れられるんじゃ」
「死ぬよりはマシだろう」
「…」
ガリガリの男は下を向いて小さく頷き武器を捨てた。
「という訳だ、これ以上の攻撃はやめてくれないか?」
嘘を言ってるようには見えないが騙している可能性はあるので構えだけを解いて警戒しておく。
「分かった」
「感謝する」
ステータスを奪う予定だったが殺さない約束をしたので、引き渡して報酬を貰うか。まずは拘束しないと…
「あっ」
「どうかしたか?」
おっさんが聞いてくるので言おうか迷う。
「えっとだな…」
「言えないならば構わない。敗者にあれこれ言う筋合いはないからな」
本当なんだよこの人、盗賊の癖に潔くてかっこいいな、もう言ってやるよ!
「あんた達を縛る紐が無いんだよ!」
「むっ、そうだったか」
「悪いか!」
「街の外とかではいつ盗賊に出会うか分からんがいつも持っておいた方が良い、そうすれば連行が楽だ」
「へ、へぇー…」
…なんで俺、盗賊の人に教えられてんだろ。
そんな感じで、盗賊の癖に常識?に詳しいおっさんに俺は色々と教えられた。それと俺の中の盗賊のイメージがちょっと崩れた。
感想少ないけど初投稿の小説なんで嬉しいですねー。それと悪い所の指摘ありがとうございます。ちょくちょく書き直したりしてるのでもしあったら教えてください!