街に戻る日(中編)
完全なるエロ回。
ちょっとやり過ぎたかもしれない。
後で修正はいるかも。
2016/6/16 直接的な表現を避けるように修正しました。
「いやー、久しぶりの我が家はいいなー」
砦に来た時と同じように、魔術師のシトが転送魔法陣を使って送ってくれた。
報告はピエールとマッシュがしてくれるので、領主の館に戻った後、すぐに解放された。
一時的でも、休みが取れて気分がかるい。
居間の中央で大きく伸びをする。
「なんか、年寄りみたい」
クラリーヌは呆れ顔で見ている。
「そうだ。 クラリーヌは泊まってくんだよな?」
ちょっと遅い時間だし、チームに戻るとしても明日でいいよな?
何気なく聞いただけだが、クラリーヌは顔を真赤にしてうつむく。
「そういうこと、聞かないでよ……」
あっ、そうか。
泊まっていくって言ったらエッチなことをするって意味だもんな。
少しデリカシーがなかったか。
今日は、クラリーヌとの初夜だ。
そう考えたら、すごくウキウキとしてきた。
「今日は一緒にいてほしい」
気を取り直して、真面目な雰囲気を出す。
「もちろん、いいけど……」
了承してくれたが, なにか困惑している。
「ご主人様、にやにやしているにゃー」
「まったく、エッチなんだから」
またもや、自然と顔が緩んでしまったらしい。
リゼットに呆れられてしまった。
「こっちに戻ってくる時もずっとニヤニヤしていて恥ずかしかったわよ」
戻ってくる時にクラリーヌがずっと赤い顔をしてたのは、そういうことだったのか。
エトにも『なにか良いことがあったんですか?』と、聞かれたが、『ダンジョン攻略が順調ですから』と答えておいた。
もちろん嘘で、『クラリーヌと付き合うことができて浮かれている』なんて言えるわけがない。
悩み事からも開放されて嬉しさも倍増だ。
「仕方ないじゃないか、クラリーヌと付き合えて嬉しいんだから」
「ずるい……」
クラリーヌは、真っ赤な顔のまま俺に抱きついてきた。
俺は受け止めると抱き締め返す。
「そういうこと、平気で言うんだから……。
嬉しくて何も言えなくなちゃうじゃない」
「まったく、アツアツね。
あたし達は、家事をするからご主人様とクラリーヌは、部屋でゆっくりしてなさい」
リゼットが、腰に手を当てて、呆れながらも嬉しそうにしている。
「アタシも手伝うわ」
クラリーヌが焦って俺から離れる。
「ここでは、アタシが新米なんだから」
「いいの! あたし達は好きでやってるんだから」
「今日はご主人様とクラリーヌのお祝いだから、腕によりをかけてご馳走作るにゃ」
「ご馳走作ってくれるの? ありがとう。嬉しい、ティアーヌの料理たのしみ」
クラリーヌは、本当に喜んでいるようだ。
俺もティアーヌの手料理は久しぶりだから嬉しいな。
砦の食事はいまいちだったからなおさらだ。
しかし……。
「喜んでいるところ悪いが、今日は軽めの食事にしてくれないか?」
「なんでにゃ?」
「私は、ティアーヌのご馳走食べたいです」
「そうよ、せっかく、作ってくるっていうのに」
フィーナもクラリーヌも不満顔だ。
俺も食べたいに決まってる。
「食べ過ぎたら動けなくなっちゃうだろ。
今日は、一人一人、時間をかけて相手をしたい」
そう、クラリーヌが加わった日だからこそ、みんなを安心させてやりたい。
「そっ、そうですね。
ティアーヌ、いっぱい作っちゃダメです」
フィーナが、態度をコロッと変えて、ティアーヌをガクガク揺さぶる。
「わかったにゃー。軽い食事はだけ作るから、止めるにゃ」
揺すられて声を震わせながらフィーナを必死に止める。
「そう言うことで、あたし達で十分だから、ご主人様とクラリーヌはゆっくりしてて」
「ああ、家事はたのむ」
クラリーヌの手を取ると寝室に向かう。
恥ずかしそうにしながらも寄り添うようについて来てくれた。
寝室に入るとすぐにキスする。
クラリーヌは少し驚いたが、身を委ねてくる。
告白してキスしてから大分待たされて我慢の限界だ。
いつもなら、体を拭いたりする所だか、今日はそんな余裕はない。
キスしたまま服に手をかけて、上着を脱がす。
今度は、クラリーヌも脱がしやすいように体を動かしてくれる。
服を脱がすと、ブラジャーを着けていた。
ブラジャーと言っても、ワイヤーが入ったしっかりしたものではなく、厚手のタオルを捻り後ろで縛った簡素なものだ。
「それ、ブラジャーだよな?」
「そうよ、よく知ってるわね。」
以前、気になって調べてみたが、服屋には置いてなかった。
「何よ、ジロジロ見て」
恥ずかしがって両手で隠してしまった。
「いや、前に探したら店には置いてなかったから」
お陰で、フィーナもティアーヌも、あの大きな胸でノーブラだ。
本人たちは気にしてないが、外出したときは胸が見えないかとか、透けないかとか気になってた。
「ええ? 店にもちゃんと置いてあると思うわよ」
そうか、恥ずかしくて店員に聞けなかったが、店に置いてあった細長いタオルはそのためだったのか。
しかし、フィーナとリゼットは知らなくてもしょうがないが、ティアーヌは知ってそうな気がするが……。
「それより、いつまでこんな格好させるつもりよ」
クラリーヌは恥ずかしそうに、もじもじとしている。
「ああ、ごめんごめん」
俺は雰囲気を戻すために、もう一度キスすると、ブラの紐を解く。
布でできたブラが、パサリと地面に落ちると、白くて形の良い胸があらわになった。
それは、みずみずしい果実のようで、かぶりつきたくなってくる。
「また、ジロジロみてる」
「だって、すごく綺麗だから」
クラリーヌは、さらに顔を赤くすると、いそいそとベッドに向かう。
不思議そうに眺めていると、ベッドに入り毛布をまとってしまった。
「ねぇ、明かり消してよ」
部屋は、魔法の明かりで照らされていた。
「もっと見たい」
「だめ、恥ずかしい」
「……わかったよ」
もっとはっきりと見てみたい、クラリーヌの美しい体を堪能したい。
そう思ったが、クラリーヌがあまりにも恥ずかしそうにしているので、諦めて魔法の明かりを消す。
暗くはなったが、月明かり部屋に差し込んでいるため、かろうじて見える。
俺は服を脱ぐとベッドに登った。
「ユウキは慣れているかもしれないけど、アタシは初めてなんだからね」
クラリーヌは毛布で口元まで隠しながらつぶやく。
マジで!?
「ちょっと、びっくりだな」
「何よ? 遊んでると思ってたの?」
ぷくっと頬をふくらませる。
かわいい。
「そこまでとは思わなかったけど、初めにキスを迫ってきたし、宿屋に連れ込まれたし、経験はあるのかと思ってた」
「失礼ね。初デートで最初にキスを迫ってきたのはユウキの方じゃない。
それに、宿屋は混乱してて休みたかっただけよ。
別に誘惑しようとしてたわけじゃないわよ」
そうか、初めてなのか。
じゃあ、より丁寧に扱わないと。
危なく欲望のままに責め立てるところだった。
「でも、嬉しいよ」
そう言って、クラリーヌの纏っている毛布をめくると、ベッドに押し倒す。
抵抗するでもなく、なすがままにベッドに横たわる。
月明かりでも美しい体のラインは、はっきりと見えた。
やっぱり、クラリーヌは綺麗だな。
腰も驚くほど細い、腕だってしなやかだ。
この腕で、あの強い弓を引いてるなんて信じられない。
「やだ、また見てる」
彼女は恥ずかしそうにすると、自分の体を抱きかかえるように隠す。
「ごめん、どうしてもクラリーヌの美しい体を見たくなっちゃうんだ」
「もう……」
とは言っているが、まんざらではなさそうな顔をしている。
彼女に喜んでもらうために、体を堪能する。
表情を伺うと、恥ずかしげに顔を反らした。
気にせずに、更に続けていると、少し荒くなった吐息が漏れだす。
さらに彼女を求めるように、下腹部に頭を移動させると拒否されてしまった。
「そこはダメ!」
「なんで? もっと気持ちよくさせてあげたい」
「だって、今日は拭いてないから汚いもん」
確かに、彼女の閉じた足の付け根から、淫靡な女の芳香と共にほのかに、おしっこの香りがする。
俺にとっては、それも興奮する材料にしかなっていないが。
それでも、強引に近づくと、イヤイヤをするように顔を振る。
「お願い、今日だけは許して」
「わかったよ」
涙目になってしまったので、手でマッサージする。
痛くしないように気をつけながらやさしく触ると、体を委ねてくれた。
そして一番反応のいい場所を探り当てるとゆっくりと刺激していく。
「ん……はっ……んん……ぅ……ん……あぁ!」
彼女は、吐息を抑えることが出来ずに喘ぐと、枕を強く握りしめ体を震わせた。
「どういう感じ?」
「そんなこと聞かないで……」
顔を両手で隠していやいやをするように顔を振る。
可愛いので、優しく刺激が強くなり過ぎないように続ける。
「や、これ以上はダメ」
「何がダメなの?」
「お願い、いじめないで」
もっと、じっくりと堪能したいが、限界の様なので諦める。
「……あなたにも気持ちよくなってほしい……一緒に気持ちよくなりたい……」
彼女なりの精一杯の注文なのだろう。
両手で隠した顔から小さな声で懇願する。
「うん。俺もクラリーヌで気持ちよくなりたい」
俺は、痛くないように気をつけながら彼女と一つになる。
「うれしい、やっと一緒になれた」
クラリーヌは、涙をながすと俺を抱きしめた。