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訓練場と魔法院(前編)

 早朝、まだ薄暗いうちに目が覚める。

 心配事は何もなく晴れやかな気分だ。


 その為か、ティアーヌが仲間になったからかは分からないが、妙な気分になってしまった。

 三人をいっぱい気持ちよくさせたい。

 もっと、喜んでもらいたい。

 

 そんな俺の心など知らないまま、フィーナは屈託のない明るい笑顔でキスしてくる。

 相変わらず笑顔がかわいい。

 唇を離そうとするフィーナを、獲物を待ってた虎のように素早く抱きしめて逃がさない。

 頭に手をかけて引き寄せると、強引に舌をいれた。

 フィーナは一瞬だけビックリして身体を震わせたが、すぐに大人しくなると受け入れて舌を絡めてきた。

 熱いキスを交わしながら胸を揉みしだくと、フィーナの鼻息が荒くなる。

 口の中を堪能しながら目が潤んでいるのを確認すると、体の拘束を解放して口を離す。

 フィーナの口は名残惜しそうに、俺の唇を吸うが無理矢理引き離す。

 切なそうな不満げな顔を俺に向けた。


「おはよう」


 わざと、にこやかな顔を作り優しく挨拶すると、不満げな顔から思い出したように明るい顔に戻る。


「ご主人様、おはようございます」


 リゼットにたしなめられだか、かわいいフィーナに意地悪したくなる気持ちはどうしても押さえきれない。


 再び抱き寄せると、ささやく。


「もっとしてほしい?」


 フィーナは俺にしか気付かないほど小さくうなずく。

 身体を引き寄せて寝かせるとパンツに手をかける。

 腰を上げてくれるのでスルッとパンツは脱げる。

 フィーナも俺の動きに慣れたものだ


「あー! 今日はにゃーの番だにゃー!」


 ティアーヌが焦った表情で俺の腕にしがみついてくる。


「お前にはあとでたっぷりとしてあげるから心配するな」

「むー、ぜったいだにゃ」


 不満げな顔を残しながらも腕から離れる。

 俺はフィーナに覆い被さると濃厚なキスをした。


……


 フィーナが快感にうち震えたのに満足して腰を離す。

 今度はリゼットを相手にしようと、身体を起こしリゼットの方を向くと、リゼットは戸惑ったような表情を見せた。

 なぜ戸惑っているのか分からずに困惑していると、フィーナが聞いてくる。


「あの、ご主人様は出してないですよね……」

「ああ、二人には気持ちよくなってもらって、最後にティアーヌに出そうかと思ってな」


 ちょっと言い難いから躊躇してしまうが、聞かれたからには答えない訳にはいかない。


「ご主人様、最後までしてあげて」

「フィーナが可哀想だにゃ」


 リゼットとティアーヌは心配そうな表情でフィーナを見ている。


「ご主人様のが欲しいです」


 フィーナが俺の背中に抱きつきなから言った。

 振り返り顔を見ると、フィーナが目を潤ませている。


「お願いです。ご主人様の物を私の中に注いで下さい」


 フィーナがここまでハッキリと自分の願いを言うなんて思わなかった。

 それほどまでに大切なことなのか?


「わかった」


 困惑しながらも、すぐにフィーナの願いを叶えてあげる。

 今度は先程の恍惚の表情とは違った、幸せそうな安らかな顔をしている。


 気持ちいいだけではダメなのか?

 心がスッキリとしないまま、リゼットの方を向く。

 リゼットは優しい笑顔で軽いキスをすると、小さな胸で俺の頭を抱きしめて髪をななでてくれる。


「あたし達の願いは『愛してほしい』それだけ。

 気持ちよくなりたい訳じゃないの、ご主人様に気持ちよくなってほしいの」


 その言葉にハッとする。

 昨日の夜フィーナが言っていた言葉。


『ご主人様との愛し合う回数が減ってしまう』


 その言葉を気持ちよくなりたいのだと勘違いしていた。

 愛を感じたいという意味だったんだ。


 リゼットの胸から離れ目をまっすぐ見つめる。


「わかって貰えたみたいね」


 子供を相手にする母親の様な笑顔で俺に微笑みかける。


「すまない、俺は勘違いしていた様だ」

「わかってもらえればいいのよ。ね?」


 リゼットがフィーナに顔を向ける。


「あの、わがまま言ってごめんなさい。ご主人様が私達を気持よくしたいと言う気持ちは嬉しいです」


 フィーナを抱き締めると頭をなでる。

 軽いキスをして今度こそとリゼットを向くと、リゼットは嬉しそうに俺の胸に飛び込んできた。

 それを受け入れて優しく抱き締める。


「ご主人様、あたしにもお願いね」

「ああ、もちろんだ」


……


 いつもの通り優しくすることで、満足させられたようだ。

 うっとりとした顔で微笑んでいる。

 しかし、リゼットはすぐに身体を起こす。


「朝御飯を準備するわね」

「もう少し休んだらどうだ?」

「そうはいかないわ。待たされ過ぎた可哀想な子がいるからね」


 リゼットが俺の後ろをちらりと見る。

 その目線を追って、後ろを見ると血走った目をしたティアーヌが飛びかかってきた。

 フィーナとリゼットはひらりとかわすが、俺は突然のことに反応できずに押し倒される。


 うお!


「私達は朝の準備をしてきます」

「ティアーヌのこともしっかり愛してあげるのよ」


 そう言って二人はそそくさと部屋を出ていった。


「え? ちょっ! 待ってくれ」


 目の前には獣のようになった猫娘。

 俺は仰向けで上に乗られ腕を押さえつけられてる。


 絶体絶命のピンチだ。


「テ、ティアーヌ?」


 おそるおそる声をかける。


「ご主人様はひどいにゃ!

 今日はにゃーの番なのに二人にはあんなに優しく交尾して、にゃーは切なくておかしくなりそうだにゃ」

「まてまて、ティアーヌには二人よりじっくり相手してやるつもりだ」

「じっくりなんてしなくていいにゃ。

 ご主人様にはい~っぱい、にゃーの中に出してもらうにゃ」


そう言い終わるか終わらないかの内に、腰を落とすと激しく腰を振りだした。


「いや、ちょっとまて。あー!!!!」


……


……


……


「もう無理です」

「仕方ないにゃ。これくらいで勘弁してあげるにゃ」


 ティアーヌは俺にまたがったまま、満足そうにお腹をさすると、覆いかぶさり胸の上に頭をのせる。


 満足してもらえたようでよかった。

 これ以上搾り取られたら干からびてミイラになってしまう。


 ティアーヌは俺の胸に頬をスリスリしている。

 しばらく頭を撫でていると、居間の方から美味しそうな香りが漂ってきた。


「ご飯ができたみたいだにゃ」


 二人とも腰にきていて、ふらふらになりながら居間の席につく。

 体力を使ったためお腹もペコペコだ。


「ご主人様、大丈夫ですか?」


 フィーナとリゼットが心配そうに俺を見ながら料理を並べる。


「ああ、なんとかな」

「ティアーヌ、少しやり過ぎよ」

「へへ、ちょっと調子に乗りすぎちゃったにゃ」

「お前達が助けてくれないとは思わなかったよ」

「ご主人様ごめんなさい。ティアーヌがあまりにも可哀想だったから」

「まあ、俺の責任だから仕方ない」


 美味しい食事をしながら今日の予定を話す。


「今日の午前中はフィーナと剣の訓練場に行くが、リゼットとティアーヌはどうする?」

「あたし達が行っても見てるだけだし家事をしているわ」

「午後はティアーヌのメイド服を作るために服屋に寄ってから魔法院に行ってみよう。

 フィーナは魔法院には行くのか?」

「私はご主人様についていきます」

「そうか」


 フィーナはいつも俺と一緒にいたいみたいだ。

 出かけた時でも、ほとんど俺から離れることは無い。


「ご主人様、昼食の食材を買うためのお金を頂きたいのですが」

「そうだな……。いちいち渡すのも面倒だから毎月まとめて渡すか。管理はリゼットで構わないな?」

「私は構いませんが良いのですか?」

「何か問題があるのか?」

「普通は所有物に、お金の管理を任すなんてありえないわね」

「前にも言ったが、お前達は俺の所有物ではない。メイドだったらお金の管理任すことも有るだろ?」

「そうね。信頼されてるメイド長ならあるわね」

「じゃあ、今からリゼットがメイド長だ。二人とも構わないな?」

「ご主人様が決めたなら構わないです」

「いいにゃ」


 二人の了承を得ると金貨一枚をリゼットに渡そうとするが、リゼットはびっくりして受け取るのを拒否する。


「こんなに必要ありません。雑貨などを買うお金を合わせても銀貨30枚もあれば十分です」


 言われたとおり銀貨30枚を渡す。

 イマイチお金の価値が分からない。


「そういえば、大金を持ち歩くのは危ないから冒険者ギルドに預けたほうが良いと思います」

「わかった。午後に寄って預けよう」


 冒険者ギルドは銀行みたいな事もやってるのか、至れり尽くせりだな。

 食事を終えると、俺とフィーナは装備を整える。

 リゼットはメイド服に着替えるが、ティアーヌは胸がきついから家着のままだ。


「行ってらっしゃいませ。ご主人様」


 小さなメイドが笑顔で送り出してくれる。

 かわいいので頭をなでなでする。

 すると、ティアーヌは次は私の番だと言わんばかりに頭を俺に向ける。

 触り心地のいい猫耳をサワサワしながら頭をなでる。

 今度はフィーナが装備していた革の帽子を脱いで俺に頭を向けた。

 鎧を着ているから敬礼をしているようにも見える。

 頭をなでてやると嬉しそうに「えへへ」と笑った。


 ジョゼットの家に行き、ドアをノックするとすぐに鎧を来たジョゼットが出てきた。


「こんにちは」

「準備出来ているからすぐ行こうか」


 ジョゼットは家から出ると、後ろに控えていたフィーナに気づく。


「フィーナも行くの?」

「シーフだけど前衛を任せるから剣の訓練はしたほうが良さそうだし、レナルヴェにも筋が良いと褒められてたしな」

「へー、剣聖にほめられるなんて大したものね」

「剣聖?」


 訓練場への道を歩きながら話す。


「剣聖っていうのは、剣の強い人に与えられる称号ね。この国では三人の剣聖がいるらしいわ」

「この国ではってことは他の国にも何人みいるのか?」

「近隣諸国を含めれば十人の剣聖がいるって話よ」

「ジョジゼルは剣聖の弟子みたいだけど、彼女も強いのか?」

「弟子を取らない事で有名なレナルヴェが初めてとった弟子って話だから才能はあるんじゃない?

 少なくともあたしよりは強いわね」

「ふーん。やっぱり強いのか」

「聞いたわよ。ジョジゼルを倒したらしいじゃない。相変わらず凄いわね」

「なんで知ってるんだよ」

「そりゃ、訓練場で話題になってたからね」


 剣の訓練場につくと受付で本人の確認だけされた。

 以後は特に手続きなくいつでも好きなだけ使っていいらしい。

 

「ユウキじゃないか」


 訓練場の中庭に行くと、剣の稽古をしていたジョジゼルが目ざとく俺を見つける。

 デーモンロードとの戦いのときも感じたが、最初に会ったときより落ちついている気がする。


「フィーナはともかく、その女は何だ?」

「あんた、あたしのこと知ってるでしょうが!」

「二人は知り合いなのか?」

「女の剣士は珍しからね。一応仲良くしてあげてるわ」

「わたしが仲良くしてあげてるんだ」


 ジョゼットとジョジゼルは顔を近づけて睨み合っている。

 正直怖い。


「で? ユウキはジョゼットと何しに来たんだ?」

「剣の訓練に決まってるじゃない」

「なら、ユウキはわたしと訓練したほうが良いな」


 ジョジゼルが強引に俺の手を引こうとするが、ジョゼットが俺の反対の手を掴んで止める。


「なんでよ?」

「実力的にジョゼットはフィーナと訓練したほうが上達は早い。

 それに、わたしはユウキと約束したからな」


 え?

 そんな約束したっけか?

 全く記憶に無い。


「あたしも約束したわよ。でも、そのとおりね。ユウキ相手にあたしじゃ敵わないわ」


 ジョゼットは諦めて俺の手を離す。

 俺はジョジゼルに手を引かれて中庭の端の方に連れて行かれた。


「剣の訓練を一緒にするなんて約束なんてしましたか?」

「責任を取ると約束しただろ。あと敬語はやめろ」


 裸を見たことの責任か?

 結局どうやって責任を取るのかは分からずじまいだし、正直触れたくないがこの際だから聞いてみるか。


「どうやって責任をとったら良いんだ?」


 ジョジゼルは赤い顔でもじもじしている。

 ガタイが大きい割に女の子っぽいしぐさがかわいい。


「あれだろ? やはり友達から始めるのが普通なんだろ?」

「友達になる事と、剣の訓練に何の関係があるんだ?」

「お互いに高め合い切磋琢磨する事が真の友達だと聞いたぞ?」


 それは、ひょっとして親友ライバルってやつのことか?

 色々ずれている気がする。


「誰に聞いたんだ?」

師匠レナルヴェだ」


 あのオヤジ、適当なことをジョジゼルに吹き込んだな。

 まあ、俺としては良かったが。

 結婚しろとか言われたらどうしようかと思ったが、今はレナルヴェに感謝するか。


「わかった。ジョジゼルが納得するほど強くなれるか分からないが努力しよう」


 もじもじしていた彼女の顔がぱあっと明るくなる。


「よし! じゃあ、早速練習試合をするか。今度は真剣勝負だ。前みたいにはいかないからな」

「わかった。ジョジゼルの本気を見せてもらおう」


……


 と、自信ありげに言ったが完敗だった。

 本気を出したジョジゼルは本当に強く、ほとんど手も足も出ずに負けてしまった。

 召喚魔法を使って遠距離戦に持ち込めば勝機はあると思うが、剣の真っ向勝負では全く勝負にならない。


「情けないな。そんなことではわたしの親友になるのは程遠いな」


 疲れてへたり込んでいる俺に、呆れ顔の彼女が手を差し出す。


「本気のジョジゼルは強いな。剣聖の初めての弟子は伊達じゃないな」


 彼女の手をとって立ち上がる。


「そんなこと聞いたのか? まあ、有名だから仕方ないか。

 わたしは師匠に気に入られただけで師匠ほど才能は無い。

 むしろ、ユウキのほうが弟子に合ってるかもな」

「どうして?」

「師匠はお前と同じで人の技を真似るのが上手いんだ」


 見たスキルを覚えるのはヒーローの特殊技能じゃないのか?

 それともレナルヴェのジョブはヒーローなのか?


「レナルヴェのジョブってなんだ?」

「師匠はソードマスターだ。スキルの多彩さなら師匠を超えるものはいないだろう」


 ヒーローというわけではないのか?

 単純に才能がすごい人なのかもしれない。


 ふと見ると人だかりができていた。

 不思議に思い、人だかりの中心に目をやるとフィーナとジョゼットが戦っていた。

 ジョジゼルは感心した表情で感嘆の声をあげる


「二人ともいい動きをするな」


 隙なく構えるジョゼットに対して、フィーナは素早い動きで隙を作ろうとしている様だった。

 フィーナの淀みのない素早い動きで、フェイントをいれつつ攻撃を仕掛けてる。

 ジョゼットは剣や鎧を使って上手に受け止めていた。


 フィーナのやつ俺より強いんじゃないか?


 そう思わせるほどの洗練された動きは、華麗で目を引き付ける。

 両者の力は拮抗きっこうしておりいつまでも続きそうだった。


「フィーナはシーフか?」

「そうだ」

「やはりか、よくやってるが正面の戦いならファイターに分があるか」

拮抗きっこうしているように見えるが?」

「フィーナは動き回ることで、攻撃力と防御力の差を埋めようとしている。

 だか軽い装備を着ていると言っても当然疲れる」


 言われた通りフィーナの動きが段々鈍くなっていった。

 それを待ってたかのようにジョゼットが猛攻を始めると、あっという間に勝負は付いてしまった。

 俺は急いでフィーナの元に駆けつける。


「怪我はないか?」

「大丈夫です……負けるところをご主人様に見られちゃいましたね」

「何を言ってる。フィーナは思ったより強かったぞ。今後の戦いでも安心できる戦いぶりだ」

「負けは負けです。もっと、鍛えないといけません」


 喜んでいる俺とは正反対に、フィーナは悔しそうな表情をしている。

 ジョゼットも勝ったのに、あまり嬉しそうではない。


「シーフにこれ程苦戦させられるとは思わなかったわ。相当実践経験を積んでいるのね」

「フィーナはシーフとしては格段に強いと思う。

 素早さを生かすスキルを覚えればジョゼットを倒せるかもしれないな」


 ジョジゼルが冷静に分析する。


「あたしも強くなるわよ。それよりあなたはどうなのよ? どうせまたユウキに負けたんでしょ?」

「勝ったぞ」


 ニヤニヤしていたジョゼットの顔が呆気に取られる。

 そして、怒りの表情に変わると俺に詰め寄った。


「手加減したの!? あんな女に負けないでよ!」

「無茶言うな。俺は魔法が専門だ。本職の剣士に勝てるわけがないだろ」


 とは言っても、本職の魔法使いに勝てるかと言われれば、魔法勝負では勝てないだろう。

 俺の能力は、よく言えば臨機応変に戦える。

 悪く言えば中途半端だ。


 ジョゼットは納得のいかない表情をしている。


「なんにせよ。二人共ありがとうな」

「負けてお礼? あんたホント変わってるわね」


 両手を広げて呆れ顔をする。


「俺もフィーナも良い目標ができた。さて、もうお昼の時間だし俺達は帰るよ」

「あたしは残って訓練するわ。フィーナに追い抜かれるわけにはいかないからね」

「わたしは一応仕事でやってるからな。ここを離れる訳にはいかない。また来いよ」

「ああ、しばらくは午前に通う予定だ」

「わかった。わたしが鍛えてやる」


 ジョジゼルは嬉しそうに俺たちを見送ってくれた。


 家に帰り食事をした後は全員で出かける。

 二人の手料理は相変わらずおいしい。

 冒険者ギルドでお金を預け、服屋でティアーヌのメイド服をオーダーメイドした。


 そして魔法院に向かう。

 魔法院ではどんな魔法があるのか期待に胸が膨らんだ。



【あとがきおまけ小説】

 一方、その頃のクラリーヌ。


「うわっ! 酒くさ! クラリーヌこんな時間から酒飲んでるの?」

「エロディットじゃない。聞いてよ! ユウキがぜんぜんデートの誘いに来ないの! どういうこと?!」

「ユウキならさっき、ジョゼットと剣の訓練場に入っていったわよ」

「あたしよりあんな男女の方がいいっていうの~」


 クラリーヌは悲痛に叫ぶと突っ伏した。

 そして、さらに酒に走るのだった。


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