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三人とのデート(後編)

 さあ!

 今日のメインイベントのお風呂だ。

 以前、一緒に入ったお風呂の様子を思い出し顔がゆるくなってしまう。

 イカンイカン。

 緩まった顔をキリッとさせる。


「ご主人様。顔がにやけてるわよ」


 引き締めたつもりが自然と顔が緩んでしまうらしい。


「ティアーヌは風呂は初めてじゃないんだな」

「教団は水浴びばっかりだったからお風呂は久しぶりにゃ」


 服を脱がしてもらいながら、会話をしているとフィーナが言いづらそうに話しかけてくる。


「あの、ご主人様。体を洗ってくれるのは嬉しいんですが、前みたいにされるのは……その……シゲキが強すぎて……」


 前は反応がかわいかったから、じっくりと洗ってしまった。

 流石にやり過ぎたか。

 洗い終わった頃にはぐったりしてたしな。


「わかった。時間も経ってないし簡単に済ませよう」


 ただ、洗われている時の表情はかわいかった。

 やり過ぎない程度には洗わせてもらおう。

 表情に出さないように気をつけながら心のなかでほくそ笑む。

 しかし、リゼットはジト目で見てきた。

 うーむ、なぜバレてしまうのだろう。


「ティアーヌは初めてだから言っておくが体は俺が洗うからな」

「もちろんだにゃ。ご主人様に洗ってもらいたいにゃ」


 ティアーヌは素直だな。

 当然という顔なのが不思議だが。


「じゃあ、まずは俺から洗ってもらおうか」


 後に洗ってもらったら復讐されてしまったから、今回は先に洗ってもらおう。


 リゼットは俺の目論見を察知したらしく、少し悔しそうな表情をしている。

 フィーナとリゼットが体を洗うためタオルを泡立てていると、ティアーヌは泡を自分の体に塗りつけて抱きついてきた。

 そして、体をこすりつけてくる。


 大きな胸が俺の胸板で押しつぶされたかと思ったら、泡で滑って胸が暴れまわった。

 エロすぎて鼻血出そう。


「お前、そんな事どこで覚えたんだ?」


 変な店で働いてたんじゃないだろうな。


「こうやったほうが、にゃーの魅力をご主人様にわかってもらえると思ったにゃ」


 確かに、むっちりとした肌を密着させると、高めの体温も加わりとても心地いい。

 思わず抱きしめてしまう。


「やっぱり、ご主人様に喜んでもらえたにゃ」


 ティアーヌは嬉しそうに、更に体を擦り付けてきた。

 二人で抱き合っているとフィーナとリゼットも抱きついてくる。


 ここは天国なのか?


 朝も三人に囲まれて幸せだったが、泡をつけた体で密着されると、その気持ちよさは段違いだ。

 フィーナの弾力があって張りのある肌と、リゼットの絹のようなすべすべな肌と、それぞれの感触がそれぞれ気持ちいい。

 四人で洗いっこするような形で俺の体を綺麗にしてくれた。


「洗ってくれたお礼に、フィーナも洗ってやろう」


 すでに体は泡だらけだ。

 後ろに座ると頭を洗う。

 さらに首筋から腕、背中、お腹、お尻、足へと順にマッサージするように洗っていく。

 洗われている間は、うっとりとした表情で俺に体を委ねてくれる。

 最後に洗うのは胸だ。

 大きいが前に突き出た胸をつかむと泡によってぷるんと滑りだす。

 弾力があって揉み心地は最高だ。

 胸が敏感な彼女は俺が揉むたびに体をくねらせ反応してくれる。

 この胸はいくら洗っても飽きることはないな。

 フィーナの感じ入っている反応も嬉しくて楽しい。

 くそ、もっと洗っていたい。

 やり過ぎないと約束をしたので、名残惜しい気持ちを持ちながらも終わらせた。


「よし、次はリゼットだ。こっちにこい」


 フィーナに退いてもらい、リゼットを招き入れる。

 リゼットは恥ずかしそうにタオルで体を隠しながら俺の前にちょこんと座る。

 長い髪は癖がなく細くてやわらかい。

 なめからな手触りの髪を傷つけないように丁寧に洗う。

 大変だが、洗った後の髪は触っていて飽きない。

 それを考えると苦労も吹っ飛んでしまう。

 髪を洗い終えて、体に巻きつけたタオルをはぎ取る。

 恥ずかしそうにしているから、気分はまるでお代官様だ。


 ぐっへっへ。

 よいではないか、よいではないか。


 頭のなかで変な妄想を膨らませながら体を弄るように洗っていく。

 彼女は洗われている間も自分の姿勢どうしたら洗いやすいか気遣ってくれる。


「俺に任せて力を抜いても大丈夫だぞ」

「でも、重くないかしら?」

「リゼットの小さな体が重いわけないじゃないか」

 

 そう言っても、やはり完全に力を抜くのは無理らしく硬さが残る。

 その硬さとは裏腹に子供っぽいプニッとしたお腹や胸は洗っていて楽しい。

 なにか犯罪でも犯している気分だ。


「リゼットも胸が大きくなりたいのか?」

「女性にそういうことを聞くもんじゃないの」


 幼い外見とは違う大人のリゼットは、年上らしく叱ってくる。


「揉むと大きくなるというから、どうしたほうが良いかと思ってな」

「それは大きい方が良いに決まっているわ。二人共大きくて羨ましいわね」

「そうか、なら念入りに揉むようにしよう。俺としてはリゼットの可愛らしい胸も好きだがな」


 そう言って控えめな胸を丁寧にマッサージしていく。

 揉んでいると、さっきまでの硬さが消えて、紅葉させた顔で身を委ねてきた。

 力の抜けたリゼットに、チャンスとばかりに弱い部分を攻め立てると、切なそうな吐息を漏らして反応を返す。

 そうして、体を洗っていると体を硬直させた後、ビクッと震わせた。

 まだまだ、洗っていたい気持ちもあるが脱力してしまったから仕方ない。


「最後はティアーヌだぞ」

「待ちくたびれたにゃ」


 ティアーヌは全く隠そうと言う素振りもなく嬉しそうに胸を弾ませながら俺の前に座った。

 胸を弾ませるというのは比喩ではない。

 言葉の通り、大きな胸がぷるんと弾んだのだ。

 座った後、嬉しそうに体をすり寄せてくる。

 髪は猫の毛のように細く、色も完全な茶色ではなく茶トラのように模様の入った不思議な色合いをしていた。

 髪をとかすように洗うと、くすぐったそうに身をくねらせる。


「しっぽも洗って大丈夫か?」

「大丈夫にゃ」


 1メートルほどの長いしっぽを俺に向けてくる。

 短めの毛に覆われたそれは自由に動かせるようだ。

 根本から先にかけて撫でるように洗うと、びくっと震える。


「大丈夫か?」

「変な感じにゃ。背筋がゾクゾクして気持ちいいにゃ」


 安心してしっぽを洗い続ける。


 そういえば、昔飼っていた猫が、腰のあたりをなでられるのが好きだったな。

 同じようにしてみたら喜ぶかな?


 しっぽの付け根の少し上を指先で揉んでみる。

 しっぽを動かす筋肉なのか感触の違う箇所があった。


「にゃ!?」


 背筋を反らせて反応する。


「どんな感じだ?」

「そこは初めて触られたにゃ。しっぽより気持ちいいにゃ」


 反応を見ながら痛くないようにしっぽの付け根としっぽを同時に触る。

 背筋を反らせて小さい声で「にゃ~」と長く発する。

 しばらく感触を楽しんでいると、ゆっくりと倒れこんできた。


「力が抜けちゃったにゃ」


 体を受け止めると頭をなでてあげる。

 あまり続けるのは、よくなさそうだな。

 脱力した彼女は顔を赤くして小さい吐息を出しながら、俺にされるがまま洗われる。

 むっちりとした肌は柔らかく手に吸い付いてくる。

 胸もそうだがお尻も大きく肉付きがいい。

 フィーナのキュッと引き締まったおしりや、リゼットの小さなおしりと違って弾力がある。

 いい感触だな。

 ナデナデ、もみもみと時間をかけて洗う。

 おしりをフリフリして反応するのがかわいい。

 おしりを堪能すると胸にうつる。

 手では収まりきれないほど大きい。

 両手で、二つの大きな胸を持ち上げてみる。


 おもっ!


 こんな重いものを二つもつけて、あんなに機敏に動けるのか。

 素直に感心してしまう。

 そのまま、ぐにぐにと揉みしだくと柔らかいそれは自由自在に形を変える。


「こんなに重いと肩がこるだろう?」

「あまり気にしたことないにゃー」


 肩を触ってみると少し硬い気がしたので首から肩にかけてもみほぐす。


「あ、それ気持ちいいにゃ」


 さらに脇から胸の付け根の部分をマッサージしてあげる。


「ああ~、そこも気持ちいいにゃー」


 胸の付け根をマッサージしつつ下からすくい上げるように胸を洗う。


「ご主人様は揉むのがうまいにゃ。すごく気持ちいいにゃ」


 顔を上気させて息を弾ませている。

 最後に大事な部分を洗う。

 丹念に洗い残しがないように細部にわたって擦り上げると、体を震わせながら「うー」と唸る。


「ご主人様、そこは気持ちいいけど、そんなにこすられるとつらいにゃ」


 フィーナとリゼットは相当我慢していたのだろう。

 自分を素直に表現するティアーヌは早々にギブアップしてしまった。

 もっと洗いたい気持ちもあるが、嫌がる事をするのはポリシーに反する。


「よし、じゃあ。湯船に入るか」

「ようやくお風呂ですね」

「ご主人様はすこし洗うのに時間をかけすぎね」

「早く入りたいにゃ」


 ひとりひとり時間をかけているので待ちくたびれたんだろう。

 みんな、すごく嬉しそうな顔をしている。


 ティアーヌが加わったため湯船に浸かる位置を変える。

 右にフィーナ、左にティアーヌ、そして膝の上にリゼットを抱える。

 このフィーメーションのいいところは三人と肌を密着させることができると同時に、変なことをしてもリゼットに睨まれる心配がない点だ。


「はー、温かいお湯が気持ちいいですね」

「そうだな」

「個室だと周りを気にせずに入れるから良いわね」

「静かにゆったりと入れるにゃ」


 騒がしいティアーヌもお風呂の中では静かにゆっくりと浸かっている。

 大きな胸がお湯に浮かんでいるため肩も楽そうだ。

 左右にいる二人に背中から腕を回すと胸の感触を楽しむ。

 両手に花ならぬ両手に胸、素晴らしすぎる。

 フィーナは恥ずかしそうに、ティアーヌは嬉しそうに身を寄せてくる。

 そうして楽しんでいると、リゼットがつまらなそうに俺から離れようとしたので、二人から手を離しリゼットを抱える。

 折角の風呂なのにリゼットを楽しまない訳にはいかない。

 肌の感触を楽しみながら体のまさぐるとくすぐったそうに身をくねらせた。

 長い髪を器用に頭の上で結んでいる彼女は、普段みられない首筋が露になっている。

 後れ毛のある首筋は妙に色っぽい。

 抱き寄せて首筋に唇を這わせると、嬉しそうに体を寄せてきた。


……


 楽しいお風呂を終える頃には陽が落ちていた。

 デートの最後は美味しい料理で終わらせる。

 前にも行った高級なレストランだ。


「この店は初めてだにゃ。こんな高そうな店に行って大丈夫かにゃ?」

「ああ、これくらいなら余裕はある」


 陽が落ちてしまったため景色は見えないが、代わりに星空が見える。

 日本の都会では見られないような綺麗な夜空にため息が出る。


「夜に来るのも悪くないな」

「ええ、夜空がとても綺麗ね」

「ロマンチックだにゃー」

「ティアーヌは景色とかには興味が無いのかと思った」

「ひどいにゃ。にゃーはこれでも乙女だにゃ」


 そんな会話をしていてもフィーナだけは景色に興味が無いようだ。

 次々と来る食べ物に集中している。

 俺とリゼットはワインのようなお酒を飲みながら夜景と食事を楽しむ。


「ティアーヌ、お酒は飲めるのか?」

「飲んだことないにゃ。教会は特別なときにしか飲んじゃいけないにゃ」

「そうか、じゃあ、試しに飲んでみたらどうだ」

「興味あるにゃ、飲むにゃ」


 ティアーヌにもお酒を注いであげる。


「リゼットも沢山飲んでいいぞ」


 酔っ払って甘えん坊になるリゼットを思い出してニヤニヤしてしまう。


「いやよ、恥ずかしいもの」


 そう言いながらも、身を乗り出して顔を近づけると小声でささやく。


「家でなら飲んであげてもいいわよ」


 語尾にハートが付きそうな言い方だ。

 軽くお酒を飲んだリゼットは、その普段の外見からは想像もつかないような妖艶な表情を浮かべる。


 ドキッとした。

 普段の彼女もかわいいが、大人っぽい雰囲気の彼女も魅力的で見とれてしまう。

 しばらく、食事とお酒を楽しんでいると、ティアーヌが目をトロンとさせていた。


「ご主人様好きにゃー」


 酔っ払ったらしいティアーヌが俺の手を取ると、さわさわと触りだす。

 おいおい大丈夫か?


「男らしくてかっこいい手だにゃー」


 いつもの活発なティアーヌとは思えないような色っぽさをかもしだす。

 リゼットの年上の女性の色っぽさとは違う若さのある艶やかさだ。

 ティアーヌは席を近づけると手から腕を通り胸へ手を這わせる。


「あら、ティアーヌもお酒を飲むと甘えん坊になるのね」

「おい、人前だぞ」


 そう言っても手は胸を触っている。


「今日はとっても楽しかったにゃ。ご主人様と一緒にいれて幸せだにゃ」


 体を寄せて見上げてくる目は、少し潤んでいるようだった。

 お酒のせいか少し様子がおかしい。


「もう帰ったほうが良さそうね」

「ああ、そうだな。食べ終わったしもう帰ろうか」


 俺はティアーヌの手を取ると、さっと席を立ち支払いを終えて外に出る。


「ご主人様は強引だにゃー」


 そう言って俺の腕に抱きついてくる。

 家に付くまでの間、ずっと俺にひっついていた。

 しらふの時の様な元気な感じではなく、俺を離さないといった感じで目を潤ませながら必死にしがみついてきた。

 その様子をフィーナもリゼットも何も言わずに見守っている。


「さあ、家についたぞ。もう離れたらどうだ?」

「いやにゃ。ご主人様がどっかいったら大変にゃ」

「俺はどこにもいかない」

「約束だにゃ。にゃーをすてないでほしいにゃ」


 見つめてきた目は涙をためており、その姿は雨に濡れた子猫のように見えた。

 頭を抱き寄せて撫でると少し安心したように、胸に頬を擦り付けてきた。


「ティアーヌと二人きりになっていいか?」

「はい」

「ええ、それがいいわね」


 フィーナとリゼットに聞くと、快く了承してくれた。

 むしろ、ティアーヌを心配そうな顔で見ている。


「寝室に行くぞ」


 ティアーヌを連れてベッドに腰かけると先程と同じように頭を胸に抱き寄せて撫でる。

 ティアーヌは俺の背中に手を回し抱きつくと安心した表情で頭を預けてきた。

 しばらく、頭を撫でているとティアーヌが不意に頭をあげる。


「ご主人様の匂いを嗅いでたら発情しちゃったにゃ」


 舌をぺろっとだして、照れた笑いを俺に向ける。

 かわいさのあまり見とれてしまう。


「そんなに見つめられると、照れちゃうにゃ」


 目をそらすと顔を赤く染める。

 そして、目をつぶるとあごをあげた。

 俺は要求されるままに顔を寄せて唇を合わせる。

 ティアーヌは「んっ」と小さく息を漏らすと、背中に回した手をきゅっと強く抱き締めてくる。

 少し厚めの唇の感触を楽しんだあと舌を唇の間に差し込む。

 ティアーヌもすぐに舌を俺の口に入れ、貪るようにお互いを堪能する。

 口を離さないまま胸に手を当てて揉むと、息がだんだんと荒くなる。

 息苦しくなったらしいティアーヌは、ぷはっ呼吸しながら顔を離すと仰向けにベッドに倒れ込み両手を上げて俺を誘う。


「今日はご主人様の顔を見ながらしてほしいにゃ」


……


 ティアーヌを優しく癒したあとは、もちろんフィーナとリゼットも優しく癒やしてあげた。

 三人共満足した表情をしているのを見て、今日のデートは本当に良かったと安心し眠りについた

 


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