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現実逃避部、異世界でまさかのカフェ開店!?

異世界もの初めてなので……下手です。

「え……ここ、どこ……?」

床に描かれた謎の穴に入ったと思ったら次に目を開けた時、俺──相沢(あいざわ)しおんは、草原のど真ん中に立っていた。

「ふはははっ! つにこの日が来たか……! 我が力が異世界で覚醒する!」

隣でポーズを決めているのは、同じ部活に入っている真壁(まかべ)いつき。見ての通り厨二病だ。

「うわ! 知らない……よく分からない生き物かいる! かわいいー!」

のほほんと笑っているのは七瀬(ななせ)つぐみ。常にマイペース。も非常事態でもテンションは変わらない。

「おい! ちゃんとしろよ!」と俺は言うが、いつきは更におかしくなり、よくでからないことをずっと言っていた。つぐみは相変わらずテンション高めだ。

すると、後ろから「おお、旅人だ!」と声がした。振り返ると俺らと同じくらいの歳の村人が立っていた。.

「えっと......ここはどこですか?」俺は思わずその人に訊いた。

「ここはノドカーナ村。名前の通り、のどかな村なんだけど、田舎で何もなくてね」と言い、何か思いついたのか彼は明るい顔をして「あ! ちょうどよかった! 村にカフェを作りたいんだが力を貸してくれ!」と言れれた。

「は?」俺は思わず口に出した。いつきは「ふっ! 何か起きそうだな!」と言い、つぐみは話を聞かず、「あはははは!」と気持ちよさそうに草原を走っていた。

「お前ら、ちゃんと話を聞けよ一!」と俺は怒りが爆発して、叫ぶように怒った。

「いや、開いてるし」といつきはすん、とした表情で、俺の方を見て言った。

「ちょ、怖い……。いや、お前はちゃんとしろよ。そんな痛いこと言れないで!」

「痛いことなんと全く言ってない!」といつきは胸を張って言った。

絶対大人になったら「黒歴史だ! 言わないで!」と言うと俺は思った。

「なぜですか?」と俺が聞くと、彼はすぐに「王様が突然『オシャレな飲み物や食べ物が食べたい』とか言い出して。お願いだから協力してくれ!」と言った。

「いや俺達は……現実逃避部で………」と理由を言った。

いつきが割り込み「いいや、違う! 俺達は次元連結同盟だ!」と自慢げに言「違うだろ! 勝手に改名するな!」と争いになった。村人は呆れた顔をした。

俺はこんな姿を見せて申し訳なく思い「すみません」と謝った。

「いえ。では、早速始めましょう!」と「協力する」とは言っていないのに、強制参加させられた。


「ゴルド。お願い」と村人が言い、「うっす」と言ってゴルドという人が来た。

「机とイスとキッチンと……あと建物!」と村人は思いつくままにゴルドという人に言った。

「建物は流石に無理だけど、その他はいけぞ」と言い、両手を広げ、前に出した。

──何が始まるのか。

俺は真剣に彼を見た。何をするのかは分からなかったが、少しわくわくしたからだ。

「はっ!」とゴルドさんは言い、煙と共に机やイス、家電などがぽん、と出てきた。

「ゴルドさん、すごいですね!」とつぐみが目を丸くして言う。

「そうだろう」と自慢げに言った。

「まあ、すごいけど……俺様の方がもっとすごいぞ!」といつきが意味不明なことを言った。

「すみません……」と俺はゴルドさんに謝った。

「大丈夫。大丈夫。あとでお前さんの力を見せておくれ」と彼は笑顔で言った。

「仕方ねえ。いつか特別に俺様の力を見せてやろう」と偉そうに言った。

「こら!」と俺は怒ったが効果は無し。いつものことだが。

「いいや、大丈夫。……懐かしいなぁ。子どももお前さんたちのように毎日喧嘩してたなぁ」と彼は懐かしそうに空を見上げた。

「子ども、いたんですか」

「ああ。だけどアズライールに殺されたんだ。妻も、子どもも殺され、今は俺ひとり」と俺の顔を見て、悲しそうに言った。

「アズライール……?」今度はちゃんと聞いていたのか、つぐみが首を傾げた。

「アズライール・ヴォルカニカ。この世界で最も強いヤツだ」

「へぇ……俺様の選ばれし一打で倒せるだろう!」といつきは右腕を見せつけて、自慢そうに言う。

 村人が「そろそろお仕事に……。君たちは建物を造ってください。材料は用意してありますので」と言った。

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