1話 幼い頃の夢
初めまして、処女作となります。
頑張って投稿しますので、読んでいただけると幸いです。
─────苦しい・・・辛い・・・
私は生まれつきから、心臓が弱かった。
辛くて・・・辛くて・・・死にたい程だった。
だけど─────そんな私に救ってくれた。
それが、《音楽》。
音楽は私を救ってくれるかのような曲があった。
そのお陰で、私は音楽が大好きになった。
そして、病室にあったテレビに映し出されたもの─────《アイドル》。
私も、心臓病治ったら、あんな風に踊れるかな・・・?
もし─────治ったら踊りたい・・・
あの、大好きな音楽で─────踊りたい。
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チュンチュン
小鳥が鳴いていた。
太陽が昇り、空は青々と染まってゆく。
窓から温かい日差しが差し込まれ、その部屋のベッドに眠る少女が、ゆっくりと起き上がる。
少女「ん・・・んん・・・」
少女は両手を上に伸ばし、伸びていた。
そして、青々とした蒼穹を見上げる。
少女「うわぁ・・・綺麗・・・!」
少女・藤本彩は蒼穹を見上げ、微笑んでいた。
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彩「お父さん!お母さん!おはよう!」
何時ものように彩は、笑顔で自身の両親に挨拶をしていた。
母「おはよう」
父「おはよう、彩」
父・一郎と母・小梢は笑顔で彼女に挨拶を返す。
三人は何時ものように、挨拶を交わした後に彩は言う。
彩「あれ?お兄ちゃん達は?」
彩は自身の上の兄弟二人がいないことに、不思議そうにしていた。
小梢「はぁ・・・彩は起きれているのに、あの二人は・・・」
兄「やべ!寝坊した!」
兄「おいおい!早く早く!」
片方の兄・燈ともう片方の兄・聴。
二人は双子であり、二人共よく寝坊することがおおいのである。
小梢「はぁ・・・あなた達は本当に、彩を見習いなさいよ?妹はちゃんと出来ているのに、兄であるあなた達は・・・」
燈「ごめんごめん!」
そう同時に燈と聴は笑い出す。
一郎「まぁ取り敢えず、全員揃ったところだから朝食をとるとしよう」
小梢「ええ」
三人「は〜い」
一郎の一声で四人はそれぞれの席に座る。
五人は一斉に挨拶をして、朝食をとっていった。
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彩「行ってきます!」
燈・聴「行ってきます!」
三人は自身が通う高校・グリシナ学園へと向かって行った。
彩はとある紙を持っていた。
彩(今日からアイドル部に─────入部!)
そう─────自身が幼い頃から見ていた夢を目指す為に、入部する為の書類であった。