赤坂を救え
二話目の投稿です。少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです
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クエスト
『赤坂を助けろ』
成功時の報酬:危機感知・20年
失敗時のペナルティー:赤坂の死亡
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「赤坂って、同じクラスの赤坂さん!?」
瑠叶が思い浮かべているのは同じクラスの赤坂 陽葵だった。胸元までありる黒髪をポニーテールにしている。目鼻立ちはかなり整っていて、性格も良く男女ともにかなり人気がある人物だ。学校での直接的なつながりはないものの、自分の知っている者が死ぬかもしれない事実に強い衝撃をうけた。
「まさか、嘘だろ」
(とにかく知ったからには俺がなんとかしないといけないよね)
瑠叶は混乱している頭をなんとか働かして考える。
(ます、クエストには「助けろ」としかないてないし、いつ起こるかもわからない。今すぐ起きたって不思議じゃないしなるべく早く行動しないとな。それと報酬の危機感知はなんとなく分かるんだけど20年ってなんだ?、感知が20年使えますよーみたいなやつかな。とにかく、明日までに何とかしないと)
その後一通り考えを巡らし、寝付きの悪い夜を過ごした
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学校 2ーB
私立時神高等学校学園2年B組、朝のホームルームの後、それぞれ思い思いの時間を過ごしている。そして廊下側の一番前の席で集まっている女子3人グループに赤坂陽葵はいる。
「ねえ、陽葵今日の一限目てっなんだっけ、ホームルームで先生の話聞いてなくてさ」
「もーすず、あなたその時寝てたでしょ。この席からでも見えてるんだから」
「え、えーとごめんなさい。寝てました」
「次からはちゃんと起きといてね。次体育だから早く更衣室行っちゃお」
そう言うと陽葵は体操服袋を持って教室を出ていってしまった。周りをよく見てみると生徒の数が減っていた
「え、ほんとだ。陽葵ちょっと待ってよ」
そう言って自分の席に急いで取りに行く
「すずちゃん、待ってるから急がなくていいよ」
教室の入り口で待っているのは三人目のみのりだ。陽葵とみのりなんだかんだで待ってくれているらしい
「ありがとーーー二人ともだいすきだよーーー」
そんな三人の声がしてしばらく、教室は静寂包まれる。教室に1人この時を待ち望んでいた人物が1人、廊下側の後ろの席で寝ていた瑠叶は顔を上げた。
「いったか、これで助けられたらいいんだけど」
そんな彼の手に握られていたのはワイヤレスイヤホンだった。
(昨夜俺はある作戦を思いた。いつ赤坂さんが死ぬのか分からない以上赤坂さんの後をつけるしか思いつかなかった。尾行なんてしたことがないので、イヤホンの位置情報機能に頼ることにした)
大切にしていたイヤホンを不本意な使い方で使うことに落ち込むながらも彼女を救うためだと自分に言い聞かせ席を立つ。教室にははほとんど生徒はいない。一人を除いて
(宇佐美さんだけ残ってる、大丈夫かな。いつも席で机に突っ伏して寝てるし早く済ませちゃおっと)
宇佐美 真白いつも自分の席で寝ている。制服の上からパーカーを着ておりそもそも顔が見えない。基本的に一人で人と話しているところを見たことがない。新学期が始まった頃は話しかける生徒も見かけていたが、人に興味がないのか完全に無視している。今では誰も話しかけようとしない。
妙に自分の足音が耳に響き、イヤホンを握る手には汗が滲む。妙な緊張感を感じながら彼女を救うという大義に縋り、自分を突き動かす。
「とりあえず普段使ってるバックに入れとけばいいかな」
机にかけてあったバックに少し隙間をあけてイヤホンを入れる。そんな時
「ねえ、何してるの」
「えっ、、おっ!?」
瑠叶は背後から突然話しかけられてバランスを崩した。赤坂の机にもたれかかった瑠叶は声をかけられた方を向く
「うさみさん!?いや、コレはその」
後ろにいたのは宇佐美真白だった。頭を無理やり回せて思考する
「この手さげがつい気になってさ・・・・・・」
しばらくの静寂が続いた後宇佐美は
「そう」
それだけを言い残して教室を出ていった
「なんだったんだ」
訳がわからない突然のことに思考が追いつかなかった
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夜 自室 ベットの上
(あの後は順調だった。目の届く範囲では大丈夫だったし。それにしてももう少し詳細とか教えてくれたりしたら嬉しいんだけどな。ただでさえあやふやで使いずらいって言うのにさ)
そんなことを思いながらなんとなく画面を開いてみる
ーーークエストーーー
『赤坂を助けろ』
残り時間:9時間
成功時の報酬:危機感知・20年
失敗時のペナルティー:赤坂の死亡
ーーー現在のパラメーター ーーー
頭:悪い
顔:悪い
運動:できない
コミュ力:ない
評価:嫌い、ストーカー
「あるじゃん時間、九時間後ってことは明日の登校時間くらいか」
そう言ってスマホから位置情報を確認する。画面には赤坂の自宅であろう場所。その周辺は何度か足を運んだことのある場所だった。住宅が多く、駅も近いこともあり、朝はかなり人通りも多いい場所だ
(人に紛れることができれば、バレることはないかな。まだ分からないことがいっぱいあるし、どうして急に時間が見れるようになったのかも考えないといけない。でもとりあえずは明日確実に起きれるようにしとかないとね)
そう自分に言い聞かせ眠りについた
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朝 町ノ森
朝はデイリーに起こされる、ことはなかった。どうやら指定された時間より早く起きるとアラームはならないようで、クエストクリアの画面と報酬+1の画面が写っていた。起きて早々に準備をした。母親に少し変な目で見られたが気にするが、きっと気のせいだ。町ノ森に着いた頃には通勤や通学の生徒がちらほら見え始めていた。スマホの位置情報は既に動き出しており、瑠叶は赤坂の家と駅までの道を予測して少しだけ離れたところにいる。
「見つけた、赤坂さんだ。朝は一人なのかな」
隠れながら様子を覗っている姿は間違いなく不審者だ。その場所は家が密集しており塀などで見通しもかなり悪い、歩道は人が二人ギリギリ通り抜けられる程度だ。そして時間が近づくにつれて心臓の鼓動が速くなるのを感じた。本当に自分は本当に彼女を救えるのか。
「やるしかないんだここまで来たからには」
うまく動かない体に自分で鞭を打ち奮い立たせる。
そしてその時は訪れた。道路を走っている車が対向車線を超えて猛スピードで赤坂に近づいてくる。彼女は突然の状況に動けないでいるようだ
(大丈夫、いける)
ある程度予想していた場面に瑠叶は赤坂の後ろから一気に距離を詰める。彼女の服を引きトラックの衝突から逃すことができた。救うことができた。
彼女で隠れたもう一人を見つけるまでは
「うそっ、うりゃあああああぁぁ」
赤坂のことまで気を配ることができなかった。彼女を引っ張った勢いを遠心力に使ったのだ。そうして赤坂を後ろに吹き飛ばし、代わりに瑠叶はトラックの前に飛び出た。そしてその勢いに身を任せ手を伸ばしす
(とどいた)
突き飛ばした人を視界に捉え、綺麗な青空を最後に意識が落ちた
「赤坂を救え」最後まで読んでくださってありがとうございます。これからもみんなが読みやすくワクワクするような作品を作って参ります。感想、アドバイスなどありましたら是非お願いです




