神に近しい男は文章で語るまでもなく既に葬られている。(エリスが2秒でフルボッコ)
「大したことなかったわね」
さっきめちゃくちゃ強そうなチーターがいたんだけど、所詮はチーター。女神である私にかなうはずがない。
──いや、今は堕女神か。
「さーて、次次〜」
水晶を取り出してっと。
うーん、次はどいつにしてやろうかしら。
ゴゴゴゴゴ。
「やっぱり、来たようね」
雲に雷雲が立ち込める。お怒りの女神が天から舞い降りてくる証だ。
「ごきげんよう。──異端者。あるいは、堕女神」
雷鳴が目の前に降り注いだと思いきや、そこには女神が立っていた。
女神は巨大な剣を手に持っている。
「相変わらず気持ちの悪い口調ね」
「ふふ。貴方の方こそ、女神らしからぬ言葉遣いだこと」
「そりゃあそうよ。だって」
「あらあらそうでしたわ。堕女神でしたよね」
「で、何の用?」
「白々しいですわね。まさか、あの掟を破るなんて……。何千年もの間誰も破ることのなかった掟を、こうも簡単に、ましてや、楽しそうに破るではないですの」
「別にあんたには関係ないでしょーよ」
「大有り、ですわ!」
女神はエリスへと大剣を振るう。
エリスは片指で防ぐ。
「その程度なんだ」
「まだまだこんなものではないですわ!」
ガキィン! ガキィン!
ことごとく、エリスは攻撃を防ぐ。
そして、魔力のこもったパンチを女神へと見舞う。
「キャアアアアア!!」
「ふん。大したこと無かったわね」
ゲートを開いて、女神を天界へと送る。
「さて、次は少し路線変更をしようか」
恐らくこれから次々と女神が襲ってくるはず。
それならばいっそのこと、バトルフィールドにふさわしい場所が良いわね。
次からはチーターではなく、女神共にターゲットを変更しよう。
次回より、物語は加速する──!!