秘技!!『ジャッジメントサンダーー!!』
「ジジイ、大丈夫かしら」
次なる世界へ来たものの、ジジイが少し心配ね……。もう年なのに、すぐに弾けるんだから。私のことなんて構わないでいいのに。
「さて、追っ手がくるのも時間の問題ね」
私は堕女神となったのよね。
【堕女神】
闇に堕ちた女神。その昔堕女神と女神による戦争が勃発。なんとか女神が勝利する。しかし、その傷跡の修復は容易では無く、何千年もの歳月が経った今もその傷は埋まってはいない。
「いやそんなことはどうでもいい! 今はあの水色の液体のような個体を完膚なきまでにぶちのめすこと」
ドギュンとチーターの所へ一っ飛び。
「見つけたわよ!」
「え!? 女神さま!?」
さて、こいつはどう始末を付けようか?
スライムは魔法系には耐性が強いのよね。まぁ、私なら関係ないけど。燃やしつくすこともできるし、凍死させることもできる。
「女神さま? 何の用ですか?」
「あなたを潰しにきたのよ」
「──え、潰し?」
「そう。潰しにきたの。わざわざ宣告してあげたのよ。感謝しなさい」
「ん? 潰しとは?」
なんなのよこのスライムは。
「あの、女神さま。僕、これから仲間達の元へと向かわないといけないんですが……」
「ええい! うっさいわね! 黙ってくたばってろや!」
「ぴぎーー!!」
私の魔法。『ジャッジメントサンダー』でチリとしてやったわ。
【ジャッジメントサンダー】
天空より雷を落とす。これを受けたものは全身が焦げて、灰になる。
ゴロゴロゴロゴロ。
「あれ? なにあの雷雲」
ジャッジメントサンダーは一瞬にして上空に魔法陣を描き、その魔法陣から雷を落とすというもの。だから、雷雲なんて出てこないし、出してもない。
「いやな予感がするわね」
ゲートを開いて急いで次の世界へと急ぐ。
面倒なことになってきたわね。天界には戻れそうにないし、このままテキトーな世界を行き交いながら過ごしていくか……。
次の世界のチーターはなんと、神に等しい男。